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最強のふたり

監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シーほか
公式サイト→「最強のふたり」

【あらすじ】事故で障害を抱えたフィリップ。彼は大富豪なので、身の周りの世話をしてくれる人を多数雇っている。住み込みでメインの介護福祉士を募集。やってきたのは異世界からきたようなドリスだった・・

何度か書いてるので覚えてらっしゃるかもですが。
個人的には病気ネタや障害を扱ったものがあまり好きじゃないんです。
なぜかというと、「こんなに大変な病気なのに健気に頑張ってる」「えらいでしょう」「辛いだろうに」「かわいそう」といった目線をなんとなく感じるからです。
なんだかそれって、そんなつもりはないかもしれないけど上から目線じゃないか・・・?
もちろんネタを扱ってるすべての作品がそういうわけじゃないんですけども。

ところがこの映画ではそういう感覚が無い。まあ状況として大富豪だからってとこもかなり大きいとは思うんだけど。

うん、自分もあくまで想像上でしか言えないことではあるんですが。
毎日泣いて暮らしてるわけでもないだろうし、冗談を言い合って笑ってたっておかしくないじゃん?喧嘩したっておかしくないじゃん。日常を送ってるんだから。と病気ネタのを観るともやーっと思っておりました。
それぞれ作品の狙いによっての編集や切り取り方の問題っちゃそうだけど。

この作品内では、いきなり不躾じゃないかとも思えるドリスの屈託のないブラックジョークや、それに負けじと返すフィリップの様子があって、同情じゃなく友情だよねって感じる。気を遣ってないわけじゃないけど対等と思える。
だからこその二人の笑顔が眩しい。

お涙頂戴なつくりじゃないので泣きません。むしろそこがいいです。素敵です。

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監督:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイほか
公開中
公式サイト→『アバウト・タイム~愛おしい時間~』
【あらすじ】少々代わりものではあるけど、両親・叔父・妹と仲良く幸せに過ごしてきたティム。彼は21歳の誕生日に、父親から「我が家の男子は遺伝的に、タイムトラベルができる。ただし自分のことのみだ」と知らされる。父の忠告通り、人生を充実させるためにその特殊能力を駆使していくティム。ある日運命の女性メアリーと出会うのだが・・・

私は個人的には、こういった「あのときこうしておけば・・・といった後悔を、時間をさかのぼってやり直す」ネタが好きじゃありません。

でもこの映画はその中でも縛りがあるし、過去にばっかりとらわれてるわけではなく、一日一日をいとおしむテイストで。とてもいい話でした。
家族愛にあふれてる、胸がほっこりあったかくなる作品でした。

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マダム・マロリーと魔法のスパイス

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニッシュ・ダヤル、シャルロット・ルボンほか
公開中。公式サイト→「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

【あらすじ】ヨーロッパで店を構えようと、インド人一家が偶然やってきた。彼らが決めたお店の向かいには、ミシュラン一つ星を誇るフランス料理店が。そこのオーナー、マダム・マロリーと一家のパパはことごとく衝突。絶対味覚を持ってる次男がその難局を打破できるのか・・

ほんとうにフランス人はインド料理あんま食べないの?おいしいのにもったいない~。

さて映画はコミカルでテンポよく。いがみ合ってる間でさえも、どこかかわいくって。観ながらニヤニヤしちゃいます。
普通であれば仲良くなってハイめでたし!かもしれんが、これはさらにその先もあった。
でも始終幸せ♪な気分になれることうけあい。

香辛料くわしくないもんで、もはや映画の後半に出てくる料理は味の想像さえできなかったんですが、とにかく見ててお腹がへりました・・・

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イヴ・サンローラン

監督:ジャリル・レスペール
出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ、シャルロット・ルボンほか
公開中
公式サイト→「イヴ・サンローラン」

【あらすじ】女性のハイブランド。有名なイヴ・サンローラン。その創始者であるイブと
彼を取り巻く人々を描き出した、実在の人物をモデルにした作品。


この主役のピエール・ニネを私は初めて観たんですけど、強烈な印象で忘れられなくなってしまった。
まず本人のスタイルがマネキンみたいに整っている。ハンサム・・・かどうかはちとわからないんだけど、役の「稀有な才能に恵まれているけれども繊細で不安定」というイメージにがっちりはまりすぎて。
イブ・サンローラン本人にしか見えなくなりそう・・

内容はイブがディオールのデザインを手掛けるようになるところから、自分のブランドを立ち上げて栄光と挫折を味わいながら、パートナーのピエールと過ごしていく20年間。

二人はゲイ・カップル。でももうそんなんどうでもよくなるね。観ていくと、才能と傷つきやすさを併せ持ってるイブはもろ刃の剣で、パートナーのピエールはそれを支えていく関係でありますが、だんだんピエールがオカン的役割になっていくのです。ピエール本人としちゃあつらいよなあ。そこまで到達したら唯一無二なので、恋人の胸の中に不動の地位ではあるものの。恋人というよりは息子の反抗期や恋愛も受け止めてあげないといけなくなっちゃう。

そして何か作り出す苦悩っていうのはどんなにさせてくれても、本人にしかわからないもので。二人の関係が近いほどお互い分かち合えなくて辛いのかもしれない。

人物伝というよりは大人の恋愛映画ともいえると思います。
映画と関係ないけど、こうまで到達してる関係ってすでに同性婚でええんじゃないか。そのへんの男女の夫婦と何がちがうのか教えてもらいたいくらいだ。

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監督:オリヴィエ・ダアン
出演:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラほか
公式サイト→【グレース・オブ・モナコ公妃の切り札】
【あらすじ】ハリウッドで頂点を極めてた女優、グレース・ケリーが、ヨーロッパのモナコ王子と結婚。現代のシンデレラと言われてから6年。なかなか王室の生活になじめずにいた彼女のもとに、女優復帰の話がやってくる。一方モナコは隣国フランスから脅かされ、いつ侵攻されてもおかしくない情勢。国家存亡の危機にあって夫の王子は彼女に冷たい。グレースの選択は・・・?



(調べたわけじゃないが)モナコはとっても小さい国で、おそらく四国より面積も小さい。当然人口も少なく、これといって資源も無く、正直いつ侵攻されてとりこまれたっておかしくないくらいだろう。

それでも独立を維持し続けてこられたのは、この映画に描かれる局面を乗り越えてきたからだって知らなかった。
モナコを存続し続けるためには、吹けば飛ぶようなもんでも、他国からの尊敬を勝ち得て協力を取り付けねばならない。

まさに有名女優だったグレース・ケリーにうってつけともいえるけど、いくら良家の子女だったとはいえ、アメリカンな彼女が格式にうるさいヨーロッパ諸国を相手に渡り合ったてのは拍手喝采。神様ってのはその人に見合った試練を与えるもんなんだろうかと思ってしまった。

それはグレース・ケリーだけでなく、この役を演じたニコール・キッドマンにも当てはまる。あまりにも有名なシンデレラを演じるってかなりの重責だったろうなあ。パッと見ニコールだと気付かなかった。グレース・ケリーになりきってたと思う。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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