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リバティーン

監督:ローレンス・ダンモア
出演:ジョニー・デップ、サマンサ・モートン、ジョン・マルコヴィッチ、ロザムンド・バイクほか
→allcinema「リバティーン」

[あらすじ]17世紀のイギリスに実在した、早逝の文化人、ロチェスター伯爵の半生を描く。
17世紀のイギリス、微妙に不潔・・なところまでリアルなので
コスチュームがキレイだろうなイメージで観ると少し引く。

この人物を全く知らなくて、へえ、いたんだ、くらいの感覚でしかなかった。
観終わって。複雑な人物ではあるけれど、
中二病をこじらせて世の中を斜めに見て過ごした放蕩伯爵・・なのかな?と。

ずっと自分なんてと言いながら自暴自棄な生活を繰り返し、
誰よりも本当は愛されたい欲求がちらほら。
詩も戯曲も作ったけれども、なによりも人を見る目はあったのかもしれない。



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美しき諍い女

監督:ジャック・リヴェット
出演:ミシェル・ピッコリ、ジェーン・バーキン、エマニュエル・ベアール
Moviewalker→「美しき諍い女」

【あらすじ】美しき諍い女と題する絵を、製作中断してから絵筆を持ってなかった有名画家。たまたま招待されてやってきた、新人画家の恋人をモデルに、絵の製作を再開させる。しかしかつて中断した絵は妻がモデルだったので絵の製作は周りの人々の感情をざわつかせていく・・
間に休憩をはさむ4時間。長かった。けど、その半分以上が絵の製作場面に充てられており、正直4時間ずっと絵の製作場面を観てても良かったなと思うくらいの充実した時間。

特に世紀末の画家に言われたファム・ファタール~運命の女~てのは、この映画でモデルとなるエマニュエル・ベアールにあたる。
彼女の存在なしにはこの映画も作れないし説得力も薄れてしまう!
雄弁なヌードってあるんですねえ・・・!

いやあ、なんというか、おっぱいはどっちを向いてなきゃいけないとか、小尻じゃなきゃいけないとか、そんなん言ってるのがあほらしいというか、小さいなあと感じる。
野性味あふれてエネルギーに満ちたヌード!

好みが別れる映画とは思いますが、職人さんや工場などの作業過程をじーっと観てて全く飽きない、むしろ楽しい!て人であれば堪能できると思います。

画家の選択はどっちへの愛なんだろ。やはり妻だろうか。人間性って剥き出しにしてないから社会でやってける。自分でもわかってないのを見せつけられたら、その後の人生はどうすればいいんでしょうね。

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監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、ザック・ガリフィナーキス、エドワード・ノートンほか
公式サイト→「バードマン」

【あらすじ】ヒーロー映画で一世を風靡した俳優は、いまはぱっとせず。再起をかけて、ブロードウェイで芸術作品の上演に臨む。しかし次から次へと問題が・・
NHKのプロフェッショナルみたいなもんを期待していくと、大きく裏切られます。
私も予告を観て、中年男の復活劇だろうといい話系を予想していったら、最後には衝撃の展開で完全に裏切られた。
が。
最高!!!これは凄い!!アカデミー賞受賞作ですが、それも当然。もしかしたら何年か後に映画の歴史を変えた一作に上がるんじゃないかな?

といっても、かなり好みが別れる映画です。観ていて
「予想してたよりアート寄り、スゴイ作品だけど絶対大ヒットはしないだろう」と思いました。

私は好みにハマって劇場で泣いてきましたが(よく泣く)、イメージ映像が、普通に現実が進む中にひょいっと入ってきては何事も無くまた普通のながれに戻るので、時系列などが入り組んだ映画は苦手な方だとあまり面白くないと思います。
ラストもスッキリ落ちがついてるって感じではないし(むしろそこがまた考えさせていいんです)。

でも!
まずタイトルロゴの入りからしてシビレるんですが、音楽も『死刑台のエレベーター』のマイルスデイビスみたいにむちゃくちゃかっこいいドラムが随所に効いて素晴らしい!
それにカメラワークが人間の目線での視界のようで。初めての体験。じっくり深く考えると、この作品はこの撮り方じゃなきゃあ!てのがわかってきます。

いろいろ挙げた長所が逆に人によってはそのまま短所にもなる、不思議で強烈。大筋は単純なので、オチやどんでん返し、あるいはハッピーエンドを求めて観たいならこの作品は違う。

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NINE

監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キットマン、ソフィア・ローレンほか
→allcinema「NINE]


【あらすじ】有名映画監督。スランプ気味。インスピレーションを求め、女性を次々と求めるも・・・

フェデリコ・フェリーニがモデル。
彼の映画81/2の後、て意味合いなんでしょうね、このタイトル。
とにかく当代の美女たちが勢揃いで圧巻。シカゴの監督、ロブ・マーシャルなので、やたらめったらと苦悩する男を描くわけではなく、うまい具合にゴージャスにミュージカルを挟んできます。

彼の名声も魅力ではあるんでしょうが、周りの女性たちはその才能があると信じて、自分こそがミューズであると寄ってくる。
だから自分だけじゃないとか、彼の才能の枯渇を感じると去っていく。

これ普通に観てるとろくでもない男ではあるんだけど、作品を次々作り続けないといけないっていう点からすれば、次つぎと新たな稲妻がほしくって女性を渡り歩くっていうのはわからんでもない。
そこに理解しめすとすでにアカン気もしますが・・・。

そして女好きの原点はマザコンなんだなあ。やっぱりなあ。
劇中の曲かっこよかったですね。

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カストラート

監督:ジェラール・コルビオ
出演:ステファノ・ディオニジ、エンリコ・ロー・ヴェルソ、
エルザ・ジルベルスタインほか
allcinema→『カストラート』
≪あらすじ≫ 18世紀ヨーロッパ。ボーイソプラノを維持するために去勢したカストラートと言われる歌手たちがいた。その中でも伝説と言われたファルネッリの半生を描いた物語。作曲家の兄リカルドと組んでオペラの舞台に立っていたカルロ(=ファルネッリ)。彼らは女性も共有するほどの濃密な関係だったが、作曲家ヘンデルとの出会いをきっかけに、互いの音楽性の違いに・・・


当時のカストラートは食っていくために去勢した例が多そうだが、ファルネッリの場合はたぐいまれなる才能のために、そうならざるを得ない運命だったと言えるのかもしれない。
まったく音楽にうとい私でも聴き覚えのある歌がこういった歌詞だったとは知らなかった。
なんと美しい才能と醜い人生か。てのがはまってる。

女性にはわからないけど、バイアグラとかあるくらいなので、たぶん男性としては生殖能力が無いって、ものすごい大きな意味合いがあるのでしょうな・・・。
声と引き換えとはいえ、彼は人として幸せだったんだろうか。

兄弟のさまを描いていますが、家族ってジャンル違う方向に進んだほうがいいよねたぶん。
どちらも才能を持っていたら幸せだけど、どちらかが才能を介さない、あるいは理解できるけど持ってない場合。嫉妬、羨望を抱いても血がつながってると断ち切るのは難しい。今作もある段階まで完全に共依存だ。

そして映画のラストは・・・どうなんだろうなあ。むしろ他人のほうが割り切れるような気がするけど・・・。それまでの兄弟のを思うと自然なのかもしれないけれど。うーん、やはり兄弟のだとますます微妙な気分にならんかなあ。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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