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もらとりあむタマ子

監督:山下淳弘
出演:前田敦子、康すおん、伊藤清矢ほか
→allcinema「もらとりあむタマ子」

[あらすじ]大学卒業後就職せずに、実家へもどってダラダラと過ごしているタマ子。両親は離婚していて、父との二人暮らし。いつまでもこのままではいられないだろうけども・・・
タイトルどおりに、ずーーーーーーーーっとダラダラダラダラしているタマ子。
そんな娘と父の会話が、微妙につかず離れずでなんとなくリアルだ。
互いに文句は言ってても嫌ってるわけでもなく甘えた関係。

二人に変化は訪れるものの、わりと「へ?ここで?」てところで突然終わります。
その後のタマ子は想像してねってことなんかな?

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横道世之介

監督;沖田修一
出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、綾野剛ほか
→allsinema[横道世之介]

[あらすじ] 1980年代。田舎から上京して、大学生活を送る世之介。そして彼の周りの人々。何の変哲もない穏やかな時間がそこにはあって、過ぎてみてその大切さに気付く・・・
正直、なんてことない日常が描かれていて、その割には意外と上映時間が長いな、とも言えるんですが。
これって下手な人が普通の日常を描くとただの落ちのないつまんない話になってしまうんだけど、この映画は逆に、その普通な時間がキラキラとまぶしい。

途中でなぜにこの映画のタイトルがこれなのかと、はたとわかると、いっそ間違いであってほしいと今更に願うのです。

過ぎ行く青春の日々は悲しいほどに美しい。
観終わるときにはじんわりとあったかい涙が我知らず流れておりました。
この監督さんは要チェックですね。

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ヒミズ

監督:園子温
原作:古谷実
出演:染谷将太。二階堂ふみ、渡辺哲、吹越満ほか
公式サイト→「ヒミズ」

【あらすじ】住田祐一、中3。借金まみれで暴力をふるう父と、間男を連れ込む母。彼らは小さな沼のそばで貸ボートを営んでいるものの、ほとんど客は来なくて、そればかりかどこからか住みついたホームレス数名が良くたむろしている。泥沼のようなここからいつか抜けて、普通の大人になることが望みだった祐一だが・・・
最後号泣しながら観てしまった。
東日本大震災がからんでいるのは原作もそうなのだろうか?
ともかく、もうどう考えても、若干15歳で自分の力で抜け出せる状況なんだろうかってところに絶望があるかと思いきやそこではまだ終わらない。
絶望の先もまだまだあって、彼らにとっては恐ろしいことなのかもだけどまだまだ未来は続くのだ。

それがまた大人たちの守りたい未来だっていう、なんとも皮肉だけれど切ない望み。
もうね、どこまで頑張れば自殺して許されるんだろうか、頑張ることに終わりなんかあるんだろうかって、叫びながら走って行きたくなります・・・

しかし主演の染谷くんはすごい目をするね。恐ろしい子・・・!(褒めてる)

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パッチギ!

pattigi.jpg監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬、高岡蒼甫、沢尻エリカほか
→allcinema「パッチギ!」

≪あらすじ≫ 1960年代京都。高校2年生の康介は朝鮮学校の女生徒に一目ぼれ。しかし彼女=キョンジャの兄アンソンは、康介の学校の不良たちとガッツリ敵対関係にある。それにもひるまず、キョンジャと親しくなりたいがため、彼女が弾いてた【イムジン河】をギターで覚え、たどたどしい韓国語も覚え、キョンジャの家族や仲間たちにも康介は受け入れられ始める。それに反してキョンジャの兄たちと康介の学校の不良たちとの抗争は激しさを増し・・・


7割ぐらいまでは、ロミオとジュリエットな展開。
対立派閥同士の男女が淡い恋に落ちる。

60年代といえば学生運動も盛んで、革命だーと叫ばれていた時代。
実際革命は、革命だのなんだのと無縁と思ってた康介が、ラジオ局で起こしてた。

イムジン河は日本でもしばらく放送禁止になっていて、解禁されたのはいつだっけな?
そんなに遠い昔じゃないはず・・。

この曲はもちろん朝鮮の人たちには特別な意味合いがあるんでしょう。私にはちゃんと推し量ることはできないが、ラジオ局のプロデューサーのセリフが監督の一番言いたいことだったんじゃないかな。

人の心にまで国境を書き込むことはやっちゃいかんよね。





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きっと、うまくいく

kitto.jpg監督:ラージクマール・ヒラニ
出演:アーミル・カーン、Rマーダヴァン、オーミ・ヴァイディヤ、カリーナ・カブールほか
映画公式サイト→「きっと、うまくいく」

≪あらすじ≫ インドの有名工科大学。入学し寮で同室になった三人の青春グラフィティ。


正直、驚いた。
これまでボリウッドときくと、基本は歌と踊りがメインで何でもアリなトンデモ感を楽しみもの、てとらえ方でした。
ところが。何か違う。

まず大学生ってリアル設定が珍しかったし(さすがIT大国なだけに理系)、恋愛もあることはあるけど、若者たちの友情がメインで、かつ、カーストとは離れた個人個人の生き方を求めよう、て内容。
すんごく映画の中の世界が、ある意味現代的で西洋風でリアルに即したものになってきてる気がした。

歌と踊りはあるけどメインじゃない。おまけ程度。
間に休憩が挟まるくらい相変わらず長いけど、意外にもほろりとくるところもあって、楽しかったのです!
出演者も、[微妙に惜しいジュード・ロウ]「なんとなくイタリアンなニコラス・ケイジ]といった風情だったりで、やはりこれまでのボリウッドとは違う!たぶん若い・・・んですよね?

いままでのボリウッド特集とはこれからは毛色が変わっていって、純粋に、ストーリーや感動性など求める、インド映画祭などが今後開かれるようになるのかもしれないなあ~と別の感慨もいだきました。(もしかするとすでに開催されてるのかも)
嬉しい反面ちょっとさびしい。マツケンサンバを見てるときのように、なぜだか憎めなくてニヤニヤしちゃうんだよな・・・あれって貴重な持ち味でもあるよなあ。
 

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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