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子ぎつねヘレン

監督:河野圭太
出演:大沢たかお、深澤嵐、小林涼子ほか
→allcinema「子ぎつねヘレン」

[あらすじ]奔放な母親に北海道の診療所に預けられて、一人孤独に過ごしていた少年太一。
彼はある日弱った子ぎつねを拾う。ところがそのキツネは目も耳も声も不自由なヘレン・ケラーと同じだった・・
かわいい子ぎつねを見て癒されよう!て観始めたら予想外に悲しい話でした。

うん、命の勉強になるから子供に見せるといいかもしれないですね。
実話をもとにした作品。

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はじまりのみち

監督:原恵一
出演:加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリア、濱田岳ほか
→allcinema「はじまりのみち」

[あらすじ]太平洋戦争当時の日本。新進気鋭の映画監督だった木下恵介は「陸軍」が軍の方針にそぐわないことから映画製作ができなくなる。心折れた彼は監督業を辞めようと・・
日本を代表する映画監督、木下恵介の若いころの挫折と再生を描いた作品。
ここの転機がなければ、その後の二十四の瞳や、喜びも悲しみも幾年月などの作品は生まれなかった。

なんの縁もゆかりもない青年から自分の作品の感想を聞く場面は
何か作ってるものならたまらなく嬉しい。
自分の身勝手だとはわかっていつつも、
はっきりとやりたいことがある人というのは周りを巻き込むエネルギーを持ってるものだなと。

ラストの怒涛の作品群はただただその熱に圧倒されるばかり。
これほどの情熱を持ってた人が
映画製作を辞めれたわけがないのだ。

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ちいさいおうち

監督:山田洋次
出演:松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀忠、倍賞千恵子ほか
→allcinema「ちいさいおうち」

[あらすじ]大学生の健史の大叔母が亡くなった。彼女が残した自叙伝には、彼女が昔女中奉公に入っていた家のことが書かれていた。昭和初期、田舎から出てきた彼女が憧れを抱いてきた奥様たちのことを・・
回想の当時としてはけっこうなスキャンダラスなことだったのかもしれないですね。
近所の目があったのですぐにばれそうな気もする。

女中だったタキが、最後に泣きながら言っていた言葉の意味が分からなかった。
誰に向けたことだったのだろう。
候補がありすぎるが。
私も年をとったらわかるかな。

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かぞくのくに

監督:ヤン・ヨンヒ
出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン、宮崎美子、津壽山正種ほか
→allcinema「かぞくのくに」

[あらすじ]在日朝鮮人が北朝鮮に帰国移住する帰国事業で、家族で一人だけ北朝鮮へ渡っていた兄。それから25年ぶりに脳腫瘍の手術のために、日本へ一時戻ってきた・・・
素晴らしい作品です。
あまりメジャーにはならないかもしれないけど、観て損はない。

多くを語るでもなく、ただ歩いているだけなのに、長く日本を離れていて一人だけ浮いてしまってる浮遊感が、映像を観てるだけで伝わってくる。それが母親の姿を見たときに着地する。
もう最初のほうのその場面で、これはすごい監督さんだなと感じました。

兄には監視がついているし、また、長く離れていたぎこちなさもあって、家族はなかなか打ち解ける感じにはすぐになりません。兄と両親のわだかまりもあります。
思ったことをぽんぽん言う妹と、言わない兄との対比で、この二人の日常の感覚が全く違うのだと思い知らされる。

兄は下手なことを言ったら自分だけでなく、周りの人までも危険な目に合わされる可能性があるために、いいことも悪いことも、考えたことはほとんど口に出せない。それは兄がとても優しい人だからこそである。

彼がかかえるそんな事情が、言葉で説明しなくても伝わってきて涙が止まらなくなってしまう。

機会がありましたら、ぜひ、観てください。

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黄金のアデーレ 名画の帰還

監督サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュールほか
公式サイト→「黄金のアデーレ 名画の帰還」
公開中

[あらすじ]世界的に有名な、オーストリアの美術館に所蔵されている、クリムト作の「黄金の女」。それはかつて第二次大戦中に不法に搾取されたものだった。今世紀になって所有者家族の唯一の生存者が返還を求めるのだが。。
いい作品でした。私は好きです。

クリムトの絵は好きだったものの、その背景まではよく覚えていませんで、こんなことがあったとは。

オーストリアから国外へどうにか逃亡した女性、現在はおばあちゃんになってるマリア。
彼女が子供のころに一緒に住んでいた美しい叔母が絵のモデル。
しかし戦後そのモデルが誰かさえごまかされ、オーストリアの至宝となった絵ではありますが
彼女にとってはいつまでも敬愛する叔母なのです。

マリアが茶目っ気ある品のいいおばあちゃんでして、依頼を受けて調停に乗り出す若輩弁護士とのタッグがとても良い。

明るさの影に、迫害されたユダヤの生き残りとしての禍根を抱き続けてきたマリア。それは何十年たったからといって消えるものではなく。

たった一枚の絵とはいえ、それは彼女が置き去りにしてきた家族であり、また、家族の歴史、そして幸せな時代の象徴であったのです。

最後に彼女がドイツ語で語るようになった時に、その意味するものを思うと涙が止まりませんでした。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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