忍者ブログ

極道めし

gokudou.jpg監督:前田哲
出演:永岡佑、勝村政信、麿赤兒、落合モトキ、ギタローほか
9月23日からロードショー→公式サイト「極道めし」

≪あらすじ≫ 刑務所の中、204号室。毎年恒例のおせちのおかず争奪戦が始まった。方法は各自人生で一番のご飯の話をして、よりたくさん喉を鳴らさせた物が優勝。順番に思い出飯の話をしていくのだが、なかなか打ち解けようとしない新入り・健太の持ってる話は…


生きていく限り、寝ること・食べること・死ぬことの三つから逃れられないのだから、食べる=幸せなイメージにつながってない人は不幸な気がする。
そしてたいがい食べるときは一緒にいた人との思い出も絡んでくる。食卓って大事ですね。

作中人物は刑務所に入ってるくらいなんで、あまり幸せご飯のイメージをたくさん持ってない新入り。ひねくれちゃってるから折角つかみかけた幸せも自分の手で壊してしまう。
それで彼女が待ってくれてるか怖いなんて…どの面下げて言ってんだあ~~!!!?と女子の立場からは思ってしまいます。
彼女のアパートに転がり込んで女連れ込んでさらに貯金盗んで逃げようとしたうえに「ラーメン作ってくれ」だあ?熊手で追い払うの刑だ、そんなん。
独房で惨めご飯にまみれ後悔するも当然。
はたしてそんな彼はその後幸福ご飯を手に入れられるのか。そこは観てのお楽しみ。

さて満腹状態で観てしまったので楽しみが少し減ってしまったかもしれない。空腹で観るのをおススメ。

ご飯の話を聴いて追体験してツバが出ちゃうので、逆に、視聴者の頭の中にそれぞれ浮かぶ最高メニューがあるはずで。音や匂いも交えてのご飯が。
映像でむしろ観ないほうが想像して良かった…かもしれない…。でもそれ言っちゃうとせっかくの映像化が…うう…。原作からの映像化の難しいとこですね…。
原作は同名「極道めし」土山しげる氏。現在も連載中。

拍手

PR

おじいさんと草原の小学校

ojiisannto.jpg監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:オリヴァー・リトンド、ナオミ・ハリス、トニー・ギゴロギほか
公開中→「おじいさんと草原の小学校」公式サイト

≪あらすじ≫ ケニア・2003年。政府はすべての国民が無償で教育を受けられる制度を導入した。学校に子供たちが殺到する中、84歳のマルゲも入学したいとやってくる。何度追い払われてもやってくるマルゲに根負けし、受け入れる小学校。しかしそのことが波乱を呼び、かつての部族間での反感も巻き込んで自体は大きな社会問題になっていく…


最初に一言。観て良かった。
実話をもとにした作品。モデルのマルゲは二年前に亡くなっています。
やたらとお涙頂戴な作りでもないのですが、わりとはじめのうちから泣いてしまい、映画が終わって館内が明るくなるのが困るほど泣き続けてしまいました。読後(?)感はとても良いです。

ケニアは昔イギリスの支配下にあり、独立運動に身を沈めた部族の誇り高い戦士だったマルゲは、教育を受けられる機会がないまま現在に至ってしまいました。彼のもとに届いた手紙を自分で読みたいがために、文字を習いたいと、子供たちに交じってどんなに周りから笑われようが邪魔されようが決してへこたれないマルゲ。

そんなマルゲを妨害する大人たち。残念なことにその大人たちはマルゲの同級生の保護者であったりする。観てて思うのは、そういう行動を引きおこすのは妬み嫉みコンプレックス。本当の意味で自由なのはそういったものから離れている子供たちだと思うのです。学力うんぬんでなく、大人が一番教えてあげたいのは、マルゲのように誇りをもった生き方ではないでしょうか。卑屈な真似をしている父を見る息子の気持ちはどんなもんだろう。
子供たちはマルゲといることで大事なことも学んでいくのです。
 

拍手

つづきはこちら

人生、ここにあり!

23ff54d9.jpeg監督:ジュリオ・マンフレドニア
出演:クラウディオ・ビジオ、アニータ・カプリオーリ、ジュゼッペ・バッティストンほか
公開中→「人生、ここにあり!」公式サイト

≪あらすじ≫ 80年代のイタリア。労組活動に燃えすぎちゃったネッロは元精神病患者が集められてる組合に異動させられる。彼女にもふられ、職場では無気力な元患者を相手にして、意気消沈のネッロだったが、ある時彼らの意外な才能に気付き、普通に・労働する・を開始するのだが…

ゆるいヒューマン・ブラック・コメディ。
オープニングの曲からもうツボにびっちりはまってしまいました。この映画は好物!
気まずい空気をはたで見てるとおかしいのです。いきなりネッロが患者に懐かれるも、そんな懐かれ方は怖いって(笑)。新理事長が写るたびにニヤニヤしちゃいました。なんだこの偽デニーロ(笑)!たまらんです。

実はネタは個人的に苦手ジャンルなんですが…偏見が自分の中にあって。でも可能性を諦めずに、失敗してもチャレンジするって素晴らしいじゃん。と素直に思えます。そうそううまくいかないだろうし、キレイごとって言われるだろうけれども、いい映画なんだよ~。なんて思ってたら、なんと実話をもとにしている作品でした。イタリアおそるべし!この当時からイタリアには精神病の病院が無いそうです。

ただ、誰にでもウケルタイプの作品ではないかもしれない。「リトル・ミス・サンシャイン」など、まったりちょっと吹きだすテイストでのコメディ好きな方にはハマること保証。
 

拍手

アメイジング・グレイス


監督:マイケル・アプテッド
出演:ヨアン・グリフィズ、ロモーラ・ガライ、ベネディクト・カンバーバッジほか
公開中→公式サイト『アメイジング・グレイス』

《あらすじ》 18世紀イギリス。貴族が私腹を肥やしていた時代、それを支えているのはアフリカから強制的に連れ出された奴隷たちだった。むご過ぎる奴隷の扱われ方に、奴隷制度廃止を訴える若き政治家が現れる。強欲な貴族たちはこぞって反対しその法案をつぶそうと…


アメイジング・グレイスは超メジャーな曲ですが、どこで作詞作曲されたものかは全く知りませんでした。
清々しい歌詞だと思っていたが、含まれてる意味はあまりにも悲しく切ない。作詞した彼はいったい何十年懺悔し続けてきたのか。

一つのことを成し遂げるのには、まず情熱。そしてタイミングと運を逃がさない力。
一度は挫折しかかっても成し遂げられたのは、上記にくわえて仲間の存在。若いころは正面突破しか動けなかったが、年をとると老獪でなく知恵と言えるものが身に着くのですな!根回し、詭弁、けっこう大事。清濁呑み込んで大きなことをやり遂げる、そんな政治家は今いずこ~。

拍手

未来を生きる君たちへ


監督:スサンネ・ビア
出演:ミカエル・パーシュブラント、トリーネ・ディアホルム、ヴィリアム・ユンク・ニールセン、マークス・リーゴードほか
8月13日から全国順次公開
公式サイト→『未来を生きる君たちへ』


《あらすじ》 アフリカのキャンプで治療にあたっている医師=アントン。キャンプは殺人鬼ビッグ・マンの影に脅かされていた。一方アントンの家族はデンマークに住んでいる。彼の息子=エリアスは学校でイジメにあい辛い日々を過ごしてきたが、ある日転校生クリスチャンが現れ、イジメからエリアスを救い出す。しかしその方法は残虐。それぞれが、脅かすものに対して報復するのか赦すのかの選択をせまられて…


アカデミー最優秀外国語映画賞、ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞受賞作品。
罪というものを、赦すべきか仕返しするべきか。
かなーり重いテーマを扱っていて、アフリカの場面はなかなか体験することはないでしょうけども、デンマークでのエピソードは身近で、いったいそこにいるのがもし自分だったら?と置き換えて考えながら見ると暗澹としてしまう。答えがでないのですよ…。
何が正しいかなんて誰が決めるんだっていうことで。

拍手

つづきはこちら

リンク

 

プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

てくてくなみすけ

杉並区のマスコット

 

アクセス解析

 

ブログ内検索

 

バーコード

 

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

 

カウンター

 

最新CM

 

最新TB

 

アクセス解析