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菊次郎の夏

kikujirou.jpg監督:北野武
出演:北野武、関口雄介、岸本加代子ほか
菊次郎の夏 - goo 映画

《あらすじ》 父を早くに亡くし、おばあちゃんと住んでる小三の正男。彼は夏休みに、おばあちゃんには内緒で遠くに住んでる母親に会いに行く決心を。それを聞いて心配した近所の主婦が、夫=菊次郎についてってやれといいつける。かくして二人の旅が始まるが、この夫がどうしようもないダメ男で…


バイオレンス一切ない、ハートフルなタケシワールド。
どうして夏の終わりってちと切ない気分がするんだろうね。

菊次郎が本当にしょうもないダメな大人なんだけどどうも嫌いになれない。子供にバカバカ言ってても愛のある「バカ」なんだ。
めんどくさがってる割には、けっして正男の手を離さない。カッコつけでも「大人はなあ、命がけで子供を守らなきゃいけないんだぞ」とか言っちゃうんだもんな。必死に正男を楽しませようとする姿にちょいとじーんとしましたよ。

寅さんもだけど、こう、ダメでしょうもなくて、迷惑ばっかりかけるんだけども、お茶目で心優しくて憎めない。あったかい笑顔なんだけど一抹の物悲しさもあり。
そういうテイストって最近あまり目にしないな。CMに注意書きのテロップ入りまくるような、せせこましい空気じゃ寅さんも菊次郎も生きにくいよね…。
もし知人の彼がこういう相手だったら、当然「やめなよ~」て言っちゃうけど!

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国家代表!?

daihyou.jpg監督:キム・ヨンファ
出演:ハ・ジョンウ、キム・ドンウク、チェ・ジェファンほか
2010年10月23日から全国ロードショー
公式サイト→「国家代表!?」
13日までGyaoで抽選試写あり

《あらすじ》 子供の頃韓国からアメリカへ、養子に出されたボブ。韓国のスキージャンプの監督にそそのかされ(?)韓国チームの国家代表になって、実の母を探すことに。そうは決まったものの、他の選手4名もヤク中、ファザコンなど問題を抱えたものばかり。さらには練習台さえない始末。はたして彼らは国家代表としてジャンプ台に立てるのか?


競技中の場面は3Dで見たいですね~。
予告を見た段階で「韓国版クールランニング?」と思いましたが、競技が違う。競技中の後半などいい展開で、爽やか気分。応援したくなります。
主演のハ・ジョンウさんは以前から演技の上手い人だなあと気になってた俳優さん。この映画には実の父とともに出演。

とにかくこれでもか!てくらいの困難の連続。映画は2時間半もあるので、かなーり盛ってる部分を整理して90分にまとめてくれてたら、もっと良かったな…。

何の競技だったか忘れましたが、確かに実の両親を探すためにオリンピックに出てた選手いました。二十数組の夫婦が名乗り出てた記憶がある。事実とフィクションをうまいこと織り交ぜて作られてるんだと思います。
初オリンピックは長野の冬季五輪だということでした。作中で韓国は4種目に出場、と言ってましたが、現在は冬季五輪韓国めっちゃ強豪国。すげえな、底力が!

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トゥルー・ヌーン

twuru.jpg監督:ノシール・サイードフ
出演:ユーリー・ナザーロフ、ナシバ・シャリポワ、ナスリディン・ヌリディフほか
福岡国際映画祭で上映。観客賞受賞。今後国内上映あるかわからない。
BSで鑑賞。


《あらすじ》 タジキスタンの山間にある小さな村。そこにはロシアから気象観測のために学者が一人やってきて働いている。彼の仕事を手伝っている、村の若い娘は婚礼を間近に控えていた。そののどかな村にある日兵士がやってきて、国境の鉄条網をたてていく。一つの村が突然分断されてしまうが、上下に分かれた村の境を乗り越えて婚礼をあげようと、彼らは黙っていないのだった…


涙が止まらない。なんだかTVのスポットCMのセリフみたいだけど!
もう、なんで?ホントなんで?何の罪もない欲もたいしてない、善良な人たちがなんでこんな理不尽な目にあわにゃいかんのだ?悔しいやら哀しいやら腹がたつやらで泣けてしょうがない。

そうは言っても映画は陰鬱ではなく、、むしろ村人さんたちは日々の暮らしをそんなに変えないで淡々としてるのです。鉄条網をはさんで数学の授業したり。茶目っ気だって忘れない。負けてません。

ところで自分も子供の頃は、なんで勉強しなきゃならんのだ、いったい何の役にたつんだ、と思ったもんでした。しかし勉強できるってこと自体が平和の証。さらに自分の身を守るためにも、望むように進むためにも、勉強って大切だよな…と、ここに答えを見ました。

数学者で大道芸人のピーター・フランクルさん。彼のご両親はナチスの収容所体験者で、財産は奪われても頭の中は奪うことはできない、と教育を重視して彼を育てたんじゃなかったっけ。うろ覚えだけど。芸は身をたすく。学ぼう…!

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キャプテン・アブ・ライード

abu.jpg監督:アミン・マタルカ
出演:ナディム・サワルハ、ラナ・スルターン、フセイン・アッソースほか
ヨルダン映画 未DVD? サンダンス映画祭では観客賞受賞作品。BSで鑑賞。

《あらすじ》 妻も子も亡くした老人、ライードは空港の清掃員。ある日捨てられた機長の帽子を拾ったことから、近所の子供たちにパイロットと勘違いされ、すっかりヒーローになってしまう。しかし彼の隣に住む一家の長男=ムラードはライードの正体を知っていて…


途中までは老人と子供たちの心温まるファンタジー的な話かと思ってると、徐々に社会が抱えている問題も浮き彫りに。ヨルダンでは初めてDVが登場した映画だそうだ。

私自身ほとんどヨルダンについて知識がなく、日常の場面でも「へえ~」と思うことの連続でした。海外の人がいまだに日本には侍がいる!と思ってるかのような認識とほぼ同じレベルなのですよ…私の持ってるアラブ周辺についてのイメージは。
だから作中に女性機長が出てきたり、ノースリーブの若い女性が出てきたりしたのには驚いたのでした。目からウロコ。自分の勉強不足を再認識。

やはり男の子にとって機長はヒーローなんですね。その後色々あっても、ライード老人が素晴らしい人物なので、まさに彼こそヒーローなんじゃないかと改めて思えるのだ。
物語は哀しい展開を迎えていくが、未来につながる展望に、暗い気分を抱えて見終わることもなかった。

一番最初のカットが印象的で美しい。綺麗なイメージカットだなあ…と思ってたら、ラストにつながるものだった。なるほど。構成だったのか。

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ペーパー・ムーン

pe-pa-.jpg監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:ライアン・オニール、テイタム・オニール、マデリーン・カーンほか
ペーパー・ムーン - goo 映画

《あらすじ》 9つのアディは母が亡くなって、身寄りは遠くの叔母だけ。葬儀に現れたモーゼにくっついて叔母のもとへいくことに。ところがモーゼはしがないペテン師で、スキあらば邪魔なアディを追い払おうとする。しかしアディも只者だはない…


好きな映画のラインナップにも挙げている。大好きだ!

奇妙な旅をする二人組、これを演じてるのは実際の親子。
でも甘えた感じも無く。娘、アディの顔つきのいいこと!
ワンピース着たシーンなんか忘れられない顔しますぜ。

男同士の友情ものも好きだけど、こういった賢い子供が大人をギャフンと言わすのも、実に楽しくて大好きだ!
オススメ。古くて白黒だからって敬遠しないでね~。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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