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ブラック・スワン

suwan.jpg監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス・バーバラ・ハーシーほか
公開中→「ブラック・スワン」公式サイト

《あらすじ》 NYのバレエ団に所属するニナ。「白鳥の湖」の公演を控え、団は新たな女王を必要としていた。ニナは自身の生真面目さと臆病さが足かせで、主役に抜擢されるも黒鳥をモノにできず、いつしかその焦りとプレッシャーは彼女をむしばんでいく…


面白いっ!
今作でナタリー・ポートマンはアカデミー主演女優賞を受賞。とらなきゃおかしい。見事でした!
幼少時にバレエを習っていたとはいえ、よくぞここまで体も作りあげたなあと驚嘆。
さらに、繊細で臆病でいながら大胆に解放されたい欲求を持ち、母親に抑圧されている主人公…という難しい役をこれ以上ないくらいに見せてくれました。もしこの先作品がリメイクされることがあっても、ナタリー・ポートマン以上の人は出ないんじゃないか。

上映一分もしないうちにぞわっと鳥肌がたちまして、終盤はずっと総毛立ったままになりました。
ホラー?スリラーなの?そんな場面が多々ありまして、随所に挟まれる痛い感覚は観るのが厳しかったが。
そこに耐えられそうな方であれば、ぜひオススメ。

未見ですが、前作「レスラー」でも主演のミッキー・ロークに賞をもたらしてた監督さんなんですね。
「レスラー」も観ようっと。


 

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笑いながら泣きやがれ

warainagara.jpg監督:ジャスティン・モロニコフ
出演:クレア・ムンデル、レイチェル・ロビー、アラステア・クラークほか
日本劇場未公開→allcinema「笑いながら泣きやがれ」

《あらすじ》 スタンダップコメディを生業にしているジョーイ。しかし全く売れず、酒と薬に走り、持ってるのは借金と別れた女房との間にある一人娘だけ。そんな彼にも運が向いてきた。大物プロデューサーが週末にライブにやってくるというのだ。気合いを入れ直すジョーイだが、そこに昔の同級生だと名乗る男が現れる。その男フランクに会ってから、ジョーイは不穏な策略に巻き込まれていく…


スコットランドのアカデミー賞最優秀賞受賞作品。何がおきるのかと期待させる展開でさらっと面白い。なぜ日本で公開しなかったのかなあと思わなくもないが、おそらく主人公ジョーイの舞台での持ちネタが原因。どん引きレベルの下ネタの連続で、これはなかなか厳しそうだ。

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倫敦(ロンドン)から来た男

rondon.jpg監督:タル・ベーラ
出演:ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、ボーク・エリカほか
倫敦から来た男 - goo 映画

《あらすじ》 鉄道員のマロワンはある夜殺人を目撃する。被害者が落とした鞄をマロワンが拾ってみると、中には大金が入っていた。彼はそれを警察に届けることも無く普通に過ごそうとするが、彼に付きまとう男もいて…


ミニシアター、アート系の作品。大金を拾ったことから転落していく凡庸な男を描き出す。
シャープなモノクロの画面がカッコイイ。びっくりするほど長回しのワンカットを多用する監督さんで有名だそうだ。
なにしろ、セリフらしいセリフが映画が始まってから30分は過ぎないと出てこない。機器の音声が壊れたかな?とちょっと不安になった。ストーリーはたいして入り組んでないのでわかるけれども、ストーリーよりも世界観や作家性を味わうタイプのものな気がします。

ほとんど心情の説明はなく、登場人物の関係性もすぐにはわからない不親切さ。それゆえの不安感か、常にスクリーンが緊張感満載で張りつめている。独特の目線が奇妙な距離感を生み出している。同じ村の住人で顔か名前くらいは知ってるけど直接は関わりない。でもその人のことはなんでも見えて知ってる……。そんな視点のカメラ位置で、この感覚は見てみないことにはちょっと説明しがたい。


 

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ゆりかごを揺らす手

yurikago.jpg監督:カーティス・ハンソン
出演:アナベラ・シオラ、レベッカ・デモーネイ、マット・マッコイほか
ゆりかごを揺らす手 - goo 映画

《あらすじ》 クレアは二人の子供と優しい夫に恵まれて幸せに暮らしている主婦。二人目の子供がまだ幼いのでベビーシッターを雇う。住み込みで入ったベビーシッターはとても感じが良く、すぐに子供たちとも馴染んでいくのだが、彼女には深い因縁があり…


美人で教養もあって子供好きで。そりゃあ誰でも「なんて感じのいい人!」と家に入れてもおかしくない。
怖いね~人間。とかいいながら、次には何を仕込むのか…と引きつけられてみてしまうんだが。

どんなに悲惨な事情があるとはいえベビーシッターが悪いのは当たり前なんだけども、主婦クレアのキャラが正直イラッとする。なにかっちゃあ泣いてあたしダメね…とか夫に甘え、友人達に迷惑をかけ。逆に夫はたまげるくらいよくデキタ人。
あれだね、たぶん男を「彼女には俺がいなくっちゃ」みたいな気にさせるタイプなのでしょうな。実際にはそんなタイプは常に支えがいないとダメだから、誰かが去るとすぐに次の人に移ってある意味たくましいんだけどね。フフ…。

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瞳の奥の秘密

hitomi.jpg監督:ファン・ホセ・カンパネラ
出演:リカド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、ギレルモ・フランソワほか
公開中→「公式サイト 瞳の奥の秘密」

《あらすじ》 裁判所を定年退職したエスポシト。彼は25年前の事件の小説を書こうとしていた。それはとある新妻が殺された事件。進めるにつれ上司だった美しいイレーネも思い返され、様々な感情が去来する。最後にたどりついたのは衝撃的な真実だった…


アカデミー最優秀外国語映画賞受賞作品。
アルゼンチンの映画は比較的触れる本数が少ない気がします。
過去の想いを絡めたラブサスペンス。面白かった。
男性が観るほうがより感動するかもしれません。女性は美しい過去ドリームあんまり抱いてないような気がするので。

描かれてるキャラクターがどれも良くってぐいぐい引き込まれます。特にヒロインイレーネ。そして同僚パブロ。
久しぶりに高嶺の花を見た!て気分になりました。若く美しい上司。当然頭もよくウィットに富み正義感にあふれ、垣間見えるほのかな色気もあり。完璧すぎない~~?!!てツッコミたくなるくらい魅力的。惚れてまう…ていうより憧れてしまう。レベル高すぎると、むしろ押せない主人公の気持ちがすごくよくわかる。さらに彼女には婚約者もいるし!

それに比べてアル中の同僚パブロがこれまた。情けないけど意外なひらめきを見せたりと憎めず。泣かす。

25年間一つの思いを抱き続けるのは、捨てるより難しいのか?それが何に向かうものでも?
大事な場面の場所が、さすがアルゼンチン!なところでした。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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