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花影

花影

hanakage.jpg監督:川島雄三
出演:池内淳子、佐野周二、有島一郎、高島忠夫ほか
花影(1961) - goo 映画

銀座のバーでつとめている主人公。彼女が自殺を決めて決行するまでを振り返る。
同名小説の映画化。


うーん。つまらなくは無い。ただ主人公をどうつかんでいいものか観終わってからも考え込んでしまった。
実在の人物をモデルにしてないだろうか。
それとも深く考えずに、昔堅気のお人よしの女がつけ込まれて、何人かの男と過ごした日々を思い出し絶望したってことでいいのか。

一言でいえば、主人公はだめンズウォーカーなんです。けれど観ているとどの男のことも実は好きでも無かったような。基本的に、親友とその情夫が勧めるから、あるいは反対するからくっついたり別れてるように思える。

さらにその親友の情夫とは友達以上恋人未満で、実はお互い想いあってるようだ。しかし双方自分を低く評価してるから行動に出られない。だいたいヒロインにとって生きることも死ぬことも大差無いようだ。
自分のことは特段好きでもないが嫌いではなさそう。ちょっときれいな虫とか蝶々のような感覚だろうか。
生きることに絶望…するにももともと希望をもってるのかどうか。
引導を渡す大きな要因は、男たちよりもむしろ、価値や道筋をはっきり示してくれてた親友が病に倒れたことだったりするのでは?深読みしすぎかなあ。

あるいは原作ではまた少し人物像が異なってるのだろうか。映画監督の川島雄三は難病をかかえていて、肺を病んで若くして亡くなった。独特の人生観がただようというのが定評だ。

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風林火山

風林火山

huurinn.jpg監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、中村錦之助、佐久間良子、石原裕次郎ほか
風林火山(1969) - goo 映画

戦国時代、武田信玄とその軍師山本勘助。信玄に親を滅ぼされたうえに、愛妾となった姫君由布姫をひそかに想う勘助。彼らの人生を描く壮大な時代劇大作。



井上靖原作、去年の大河ドラマだったかな。あまりにも有名な作品。知らなくても風林火山のフレーズは聞いたことある人が大半だとおもう。
出演者の顔ぶれといい、間に休憩をはさむ上映時間といい、とにかくけた外れ大作。
今は作れなそう。金かかるし。

ただ、どうしても三船には豪快イメージを抱いて観ちゃってるもんだから、物足りない気分がしてしまう。全体的に何もかもが濃いのではありますが。信玄に伊達正宗兜という歴女がたまげる組み合わせ。いろんなことが大胆。そんな細かいことはどうでもいいくらいの圧倒してくる熱みたいなもんがあります。三船プロの意気込みでしょうか。
中村錦之助と弟嘉津雄さんが出演されています。あまりにも似ているので一人二役かと思ってしまった。

話変わるけど最近時代劇映画増えてきてうれしいですね。

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武蔵野夫人

武蔵野夫人

musasino.jpg演出:溝口健二
出演:田中絹代、森雅之
武蔵野夫人(1951) - goo 映画

不誠実な夫と、先祖からの土地に一緒に住んでいる道子。そこへ道子のいとこが復員してくる。いとこは道子へのつのる思いをぶつけるのだが道子は…


親の教えを守り自分の気持ちを押し殺してまでもそこにしがみつく道子。わざわざ取り上げられてることを思うと、この当時ですでに珍しいタイプの女性だったと思っていいのかな。

やたらとまじめな人はどう出るか読めないこともある。
この映画の主人公道子もそうで、ラストには、ええ……?!ということをやってのける。一発逆転だけれどもう少し融通がきいてたら他の道があったのでは。

見事なキャラ立ち、面白かった。
真珠夫人といい、誓いがはやってたのだろうか?
せまってくる従兄に、道子「私も愛しているわ。でも今はだめ。誓って」
「何に」
「わからないわ」

誓えるかーーーー!!ちゃぶ台返し。
すっかり男の気分になってしまいました。
口だけ適当に言っとけばいいんじゃあ、なんて思った自分はかなり薄汚れてしまったのか。

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めぐりあう時間たち

めぐりあう時間たち

meguri.jpg監督:スティーブン・ダルドリー
出演:ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ、エド・ハリスほか
めぐりあう時間たち(2002) - goo 映画

小説「ダロウェイ夫人」。それを書く小説家と、それを読む主婦と、それを実行する現代の女性、三人それぞれの一日が交錯して描かれる。
周囲の期待、常識、責任、それらと自分の生きざまとの祖語に悩み、各時代の女性たちがどう行動したか。自身の求める幸福は必ずしも周囲が許してくれる形ではなかったりする。アカデミー賞受賞作品。


うん、ごめん。
この映画嫌い。
ストーリーもいいたいこともわかったけど。
私自身がわがままに生きてるからかもしれない。

実力派女優陣の演技が見事。ニコールなんて最初誰だかよくわからなかった。つけ鼻してたんですね。
演技が達者なだけに重うく腹にのしかかる感覚がありました。

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まごころ

まごころ

magokoro.jpg監督:成瀬巳喜男
出演:入江たか子、高田稔、悦ちゃん、加藤照子
1939年モノクロ 67分

自分の母親と、親友の父親が昔恋人同士だったことを知って揺れる少女を描く青春映画。


心が洗われる…。
おかしいな。
どこにこういう純粋さを置いてきちまったのかな。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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