監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアースほか
公開中→ハート・ロッカー公式サイト
《あらすじ》 2004年.。イラクに駐留している米軍の爆発処理班、ブラボー中隊は任務明けまであとひと月ちょっと。班長の死によって新しく着任した男は、天才的な爆弾処理の腕をもっていた。しかし暴走しがちな男に、班の隊員達は畏敬と腹立ちをおさえきれない…
アカデミー賞受賞作品。
映画の冒頭から緊迫感。息をどこでついたらいいのかわからないくらいだ。いつどのタイミングで爆発するかもわからない。いつどこから狙撃されるかもわからない。テロが遠隔操作をするかもしれない。話しかけてくる現地の人もみんなテロリストかもしれない。
ほぼ全編がそんな緊張に包まれて、必死に息を吐きながらみなければならなかった。吸って止めて、ばかりになりそうだからだ。一個くらい解除シーン減らしてくれないとオバチャンは体がもたんよ。私は戦地で使いものにならんなあ。意外にも、鑑賞前は立ち上がれないくらい重い作品かと心配したが大丈夫でした。
ドラマ性が強いわけではない。しかし新班長のジェームズも、現地での戦いも、なによりこの戦争自体が病んでるとひしひし感じる。戦争が終わったときに一体何を得るの?
ジェームズは幸せになれない男だと鑑賞後に思ったが、見ようによっては本人は幸せなのかもしれない。
世の中は自分探しとかいわれてるが、ジェームズは自分を爆弾処理の最前線に見つけてしまった。
極限のスリルから解放されるときにはよほどのドーパミンが分泌されるだろうと推測する。それが一日に何度もあり、さらに処理に成功すれば称賛され、任務完遂によっての充足感も得られる。人によっては麻薬になってもおかしくない。そんな達成感は普通の日常ではまず経験しない性質ものだ。任務が明けてもすんなり日常に溶け込めるとはそうそう思えない。人間は快感を求めて行動してしまうのだね…。
こういった危険な仕事にもやはり向き不向きがある。基本感情は楽観的で、でも実務は慎重といった具合。その適性が伴わなければ命と成績を残せないだろう。映画の人物は適性を爆弾処理に向けてるが、冒険家とか登山家も似た感覚がありそうな気がした。
鑑賞中最初は吐きそうに緊張していた自分も、映画が終わるころには当初よりも緊張に慣れて少し楽に観ていた。よく考えるとそんな命の危険にも麻痺して慣れていく脳みそというものが怖い。
PR
ほぼ全編がそんな緊張に包まれて、必死に息を吐きながらみなければならなかった。吸って止めて、ばかりになりそうだからだ。一個くらい解除シーン減らしてくれないとオバチャンは体がもたんよ。私は戦地で使いものにならんなあ。意外にも、鑑賞前は立ち上がれないくらい重い作品かと心配したが大丈夫でした。
ドラマ性が強いわけではない。しかし新班長のジェームズも、現地での戦いも、なによりこの戦争自体が病んでるとひしひし感じる。戦争が終わったときに一体何を得るの?
ジェームズは幸せになれない男だと鑑賞後に思ったが、見ようによっては本人は幸せなのかもしれない。
世の中は自分探しとかいわれてるが、ジェームズは自分を爆弾処理の最前線に見つけてしまった。
極限のスリルから解放されるときにはよほどのドーパミンが分泌されるだろうと推測する。それが一日に何度もあり、さらに処理に成功すれば称賛され、任務完遂によっての充足感も得られる。人によっては麻薬になってもおかしくない。そんな達成感は普通の日常ではまず経験しない性質ものだ。任務が明けてもすんなり日常に溶け込めるとはそうそう思えない。人間は快感を求めて行動してしまうのだね…。
こういった危険な仕事にもやはり向き不向きがある。基本感情は楽観的で、でも実務は慎重といった具合。その適性が伴わなければ命と成績を残せないだろう。映画の人物は適性を爆弾処理に向けてるが、冒険家とか登山家も似た感覚がありそうな気がした。
鑑賞中最初は吐きそうに緊張していた自分も、映画が終わるころには当初よりも緊張に慣れて少し楽に観ていた。よく考えるとそんな命の危険にも麻痺して慣れていく脳みそというものが怖い。
PR