出演:千葉早智子、丸山定夫、英百合子、伊藤智子ほか
all cinema→妻よ薔薇のやうに
《あらすじ》 年頃の娘、君子は母親と二人暮らし。それというのも父親が家を飛び出して、愛人と暮らしているからだ。意地ばかり張ってる母に代わって父を取り戻そうと君子は妾宅へ向かうのだが…
戦前の映画でもヒッチハイクとかインスプレーションという言葉を使ってるので驚いた。洋画は入って来てたはずだが日常でも横文字頻繁に使われていたのね。
成瀬監督に多い、男がどうもダメダメなパターン。でもカラッとしているのは客観的な娘目線だからかな。親世代と子供世代の感覚の違いってもんがこの時代からあったんだと知る。娘は母の味方ではあるけど、冷静に女としてみて母は負けだともつぶやいてしまうところがなんかリアル。
トーキーも歴史が浅いころ。声は聞きとりやすい。照明、フィルムが質が向上した過渡期のものかもしれない。白粉で真っ白にしないと顔がはっきり写らなかった頃の名残りか男も女も塗りアリ。人によって多少の濃さの違いがあるのはキャリアの違いなのかな?
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