ふじーの。

監督：三木聡
出演：三浦友和、オダギリジョー、小泉京子ほか
公式サイト→「転々」

《あらすじ》　大学生の文哉は借金を抱えつつもまったり暮らしていた。ところが借金取りの福原から、散歩に付き合うなら借金をチャラにしてもいいともちかけられる。目的地は桜田門。福原は「妻を殺しちゃったからさあ、自首しようと思って」とさらりと言うのだった…

脱力系。テレビドラマ『時効警察』の監督さん。ゆる～～～～～～くまったり～～～～してるんだけど。
なぜだか妙に可笑しくて良いです。どういうジャンルにわけていいのやら。小ネタはおかしいけどなんとなくハートフル。なんとなくクリスタル。関係無いな。
 

監督：石井裕也
出演：満島ひかり、遠藤雅、志賀廣太郎ほか
公開中→「川の底からこんにちは」公式サイト

《あらすじ》　妥協しまくりで「しょうがないっす」が口癖の派遣ＯＬ佐和子。バツイチ子連れのダメ男が彼氏でも「自分は中の下の女だからこういう男でもしょうがない」と達観している。そこに実家の父が倒れたと連絡が来た。父の営むシジミ工場をいやいやながら継ぐ羽目になる佐和子だったが、田舎にはあまりにも濃すぎる事態が…


あまりにも覇気のないヒロインが、ある時点から恐ろしいまでの開き直りをみせる。これがカッコよく見えてくるのだからスゴイふり幅だ。
それまでも悟りきってた感があるのに、なんとさらにその上の悟りがあったとは！笑うわ～。

ダメ男の連れ子に「あんたは大した子供じゃないんだから、がんばっていかなきゃならないのよ！」と言い放つ。真実の言葉に子供も心打たれる（打たれていいのか）。
♪世界～にひーとつだーけのはーなー♪の真逆をいっちゃったよ（笑）！あっぱれ。
ぬるい「がんばれ」はスッキリしませんが、この映画の場合は元気が出ます。

監督：岡本喜八
出演：加山雄三、中谷一郎。佐藤允、長谷川弘ほか
戦国野郎(1963) - goo 映画

《あらすじ》　戦国時代。吉丹は武田の忍者だったが抜け、自分ものし上がろうと野望を抱く。抜け人である吉丹を狙って、二人の男が追うが、偶然知り合った木下藤吉郎に勧められて馬借の一団に身を隠すことに。木下藤吉郎は、鉄砲種子島をこっそり購入して織田信長のもとへ運び出す使命を請け負っていた…


痛快ドタバタアクションコメディ。とにかくどのキャラも立っていて、これが活き活きと動き回るんだから勢いが無いはずがない。ぐじゃぐじゃと人間が入り乱れるのに雑多にならず何とも面白い。
それでいて最後に各人物の人生訓ができあがるという、どうしたら説明しきれるのかわからない作品。
岡本監督は一つの場面につきどんだけの視点をもってたんだろうな～。才能あふれすぎ。

イケメンそろえて今リメイクしたって全然ＯＫ。みんなのキャラがつぶされることなくかっこよさを発揮できる脚本だと思う。