ふじーの。

青春怪談

写真ナシ
監督：市川昆
出演：山村聡、三橋達也、轟由起子、山根寿子ほか

青春怪談(1955 市川崑)(1955) - goo 映画

徹底的合理主義でケチな慎一。母一人子一人。母親は心配して、慎一の幼馴染、千春との婚約話を勧める。一方、千春はこれまた父一人子一人。千春と慎一は逆にそれぞれの父母同士の縁談を勧める。父は再婚話を一蹴するが、母は自分の縁談に意外にも乗り気になってしまった。はてさてこの4人はどうおさまるのか。

面白い！すごく楽しく観ちゃった。
4人のドタバタラブコメてことになるのかな。

市川昆監督は作品によってずいぶんテイストが異なるが、私は監督の現代劇のこういったライトなものが大好き。カラッとしてテンポがよくおかしくって。今見てもおしゃれ。

どうしてこういう不思議なタイトルなのだろうかと思ったんだけど、原作がこの題名なのですね。
まったく同じ原作で、同年に阿部豊監督が映画化しています。
市川昆は日活で。阿部豊は松竹か東宝かな？
これは偶然なのか？それとも正面きっての喧嘩なんですか？あるいはオマージュ？
どうなんだろう。喧嘩売ってるんだとしたらすごいなあ…。

ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式

監督：フランク・オズ
出演：マシュー・マクファディン、アラン・ティディック、ピーター・ディンクレイジほか
公開中　　公式サイト→ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式

ハウエルズ家の家長が死んだ。二人の息子、それに弟、姪甥、その婚約者達など親族が一斉に大集合。ところがこの集まったメンバーはみんなひと癖あるやつだらけ。姪の婚約者はドラッグでラリってるし、二男は見栄張って金欠のうえ葬式でナンパ。神父はケツカッチンで、さらにこの上父の愛人だったという人物までやってくる。このお葬式は無事に終わるのだろうか…


好きだなあ。
くだらないし下品だし絶対傑作とか名作には選ばれない類。
まったくもってばかばかしいのに最後にはちょっとほっこりさせてくれるという荒業も見せてくれる。

イギリス映画のこういったテンポのものがめちゃツボです。
大好き。
「ブラス！」「フル・モンティ」「シャンプー台の向こうに」とか。炭鉱シリーズ的だ。
デンマーク映画ですが「バベットの晩餐会」もええですね♪

一応普通の人（？）の長男夫婦がどんどん頭を抱える方向に流れていく、ノンストップアホアホ映画を是非ご覧あれ～。
といいましてもほぼ単館に近いのですが。
パンフレット買おうとしたら、販売効果が見込めないために無いということでした。

婚期

監督：吉村公三郎
出演：京マチコ、若尾文子、船越栄二ほか
婚期(1961) - goo 映画

山の手の中流家庭。兄夫婦と、いき遅れの次女、三女、二男、そしてお手伝いが住む。そこへ出戻りの長女も顔を出し、軽いタッチのドタバタ劇。
自分の理想を曲げられない次女の婚活をめぐって、それぞれの思惑が錯綜するコメディ。


あら～このころからすでに「負け犬」が登場していたではありませんか。
おまけに今よりずっと風当たり強いわ。
まさにいき遅れの身としましては若尾文子演じる次女の気分もよくわかって、楽しい一本でありました。
見合いの席でお相手の真実を知ったときの音がたまりません。

若尾文子の眼鏡女史っぷりに萌えます。

国士無双

監督：保坂延彦
出演：中井貴一、フランキー境、原田美枝子ほか
国士無双(1986) - goo 映画

謎の若者を名高い剣士に仕立て上げてひと山あてようと浪人たちは画策する。
しかしその若者は彼らの手に余る大器であった…

昭和７年に製作された映画のリメイクだそうです。
そのせいなのか、ナンセンス時代劇といっても感覚がどうも違う。
私のツボにははまりませんでした。

出演メンバーが豪華です。
江波杏子さんはかっこいいなあ。

ザ・マジックアワー

監督：三谷幸喜
出演：佐藤浩一、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行ほか
goo 映画

ギャングの情夫に手を出して殺されそうになり、知り合いでもない殺し屋を呼んで助かろうとする。が、見つからないので、売れない俳優にその殺し屋役をやらせてどうにか切り抜けようとするが…


禁酒法の時代のシカゴをもじって作ったスィカゴ。ギャング、ハリウッドの時代の映画。
好きなラインです。
市川昆にむけてのメッセージが最後に出ますがこの年になくなっていたのですねえ。