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斬る

kiru.jpg監督:岡本喜八
出演:仲代達也、高橋悦史、中村敦夫、久保明ほか
斬る(1968)(1968) - goo 映画

《あらすじ》 江戸時代。とある宿場町に二人の男がやってくる。元武士と元農民。その宿場で、悪評高い筆頭家老が青年武士団に暗殺される。武士団を討つかのように装って、次席家老は次の実権を握ることを画策。武士団はそのことを江戸屋敷にいる藩主に伝えようと考えるも、山の頂にある小屋に閉じこもったまま身動きが取れない。二人の謎の男はその二つの勢力にはさまれ…


文句なしに面白い!
仲代達也演じる元武士が、この男は次に何するつもりなんだろうとワクワクさせます。武士団が7人であること、元農民が武士にあこがれてること、浪人がかき回すことから、黒澤明の「七人の侍」「椿三十郎」を彷彿としますが、とりあえず「椿~」とこの作品の原作「砦山の十七日」が同じ山本周五郎だから当然かもしれません。

比べるなら(われながらエラそうだ)七人の~は重く大作だぜ!感が冒頭から漂いますが、こちらはもっと軽妙洒脱。かといって薄いわけでもない。よりエンターテイメント度合いが強いような。
独特なノリがあるんですよね。大概岡本喜八監督が天才、でなく鬼才と言われる理由がその辺にあるんだろうか。

何よりも唸るのは、まるでプロモーションビデオかってくらいにマッチングする映像と音楽の見事さ。これは編集作業死んだんじゃないか…?他の作品でもそこらへんは突出してまして、現代人がむしろ見易いテイスト。
分類コメディかなあ?と思うくらい楽しいんだが、どれもコテコテでなく演技はあっさりしています。

私は好きだ。昔同監督の「ジャズ大名」にはまって友達に超ススメたが、友達とはツボが違っていた。うん、岡本喜八にはまらないケースも多そうだ。なんかクセあるからなあ。
 

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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