忍者ブログ

八重のお仕事(京都編)

f8353252.jpeg独身時代の八重は、京都で女工場の舎監(=寮母)をしていました。覚馬の家からも近い。京都の方はすぐにわかると思いますが、女工場は丸太町橋のふもとのあたりにあったので、河原町通りの覚馬の家から歩いて10分くらいかな?

一時新島襄が覚馬の家に居候します。その間八重も覚馬の家に顔出しはしてたとは思いますが、もともと覚馬の意向で、聖書と英語の勉強に、八重は宣教師のところへ通っていました。襄が居候する前から、すでにある程度の付き合いというか知り合いではあったことは確かだろうな。

当時の女工場跡地には碑が立っています。
そして門構えは、寺町通りにある鴨沂高校に移築されています。e32c715c.jpeg

今はない新婚時代の八重たちの住まいも、鴨沂高校の東南角にありました。「八畳に六畳の二間で玄関、書斎が二畳食堂四畳半、庭は一坪くらいの小さな家」と八重の回想にあります。現代の都会の住居感覚からすると十分広いじゃないかと思いますが・・・八重はお武家さんの出だからね・・・。
 

拍手

PR
山本覚馬の後妻、時栄について。

八重たちが京都に行ったときにはすでに久栄を妊娠中。十数年後、はっきりしないけれども覚馬と離婚。はっきりしないというのは、同志社大学卒業生、徳富蘆花の小説で覚馬家族をモデルにしただろうといわれているものがあり、その小説の中で時栄にあたる人物が、不義の子を身ごもり、夫は許したが夫の妹(=八重)と娘(=みね)が激しく反対して離縁させた、とあるからで。あくまで小説だから事実かどうかは謎だし、さらに蘆花は覚馬の娘=久栄との交際を八重に邪魔された経緯があるため、小説の内容をそのまま事実と認識するのは危険そうだな。

でもその離縁のあとに覚馬が京都商工会議所会頭の職を辞任までしてるそうで、けっこうな大騒ぎになった不祥事ぽい。

さて時栄という女性。

拍手

つづきはこちら

死んだと思っていた兄覚馬が京都にいると知り、八重は20代半ばで京都へ転居します。

当時覚馬が住んでいたのは、幕末に将軍慶喜についてきた江戸の火消し=新門辰五郎が住んでいた家です。幽閉から解放された後ここを買い移り住みました。
ec3bfd94.jpeg
建物は現存しません。
河原町御池下る、京都ホテルの向いへ移った、と資料にあるんですが、ほかの資料によると河原町通りの西側大黒屋書籍会社の隣、とある。bada9e59.jpeg河原町通りをはさんで右か左か迷うんだけれど役所に申請している住所は「下丸屋町401番地」。河原町通りの東側が正しいんでないかな。この写真でいうと赤い看板のお店の場所にあっただろうと思われます。


この辺りはおそらく御池通りの拡張で大規模に変わったんではないでしょうか。


 

拍手

つづきはこちら

歴史で考えた

ちょいと閑話休題。

あれやこれやと勉強して。あくまで漫画は会津出身者の目線からの話なので新政府軍を悪者としていますが、これが逆の立場なら会津が悪者だ的なセリフになりますね。
現代から過去の歴史について何が正しいか否かは判断できませんなあ。
勝てば官軍とはなるほどな~とは思います。

戦争なので会津側も新政府側も、文でも目を背けたくなるようなことがそれなりにあったようで。
でも毎日いつ襲われて死ぬかわからない極限状態に置かれてるので、冷静な判断力は失われてると思ったほうがいいのでしょう。事件を起こした人たちだって、地元に帰ったらいいお父さんなのかもしれません。
大半は農民だったのではないでしょうか。

それに比べて武士階級は常に「いつ殺されても、あるいは殺してもおかしくない生活」への心構えを子供の時から叩き込まれてるから戦で冷静にいられる。はず。そう思うと、新渡戸稲造の書の「武士道は死ぬことと見つけたり」はまさにその通りなのですねー。

人間はいつかは必ず死ぬ。江戸時代は現代よりずっと寿命も短かった。400年の平和な江戸時代で自身の指針も腐りそうな、そんな中で、死ぬ場を選べた武士は自身納得できる最期だったのかもなあ。ある意味幸せなのかもなあ。いやまあ、もちろんできれば死にたくはないでしょうけども。

まあそんな読書感想文的なことを考えたのでした。

拍手

来年の大河ドラマのモデル、新島八重の漫画「ハンサムレディ」の二話目配信始まりました!まだ携帯だけでの配信です。
URLをコピー( http://mangado.tv/books/volumes/233191?_session=df31124d8b7b323489264353e3ff8861&uid=NULLGWDOCOMO  )して、そこから会員登録して読み始めるか、あるいは、配信のまんが堂トップページへ飛ぶ以下のQRコードを読み取って、ハンサムレディ、または藤井みつる、で検索かけると出てきます。

幕末の激動の流れに巻き込まれる八重。お楽しみに~!

e44acbc9.gif
 

拍手

リンク

 

プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

てくてくなみすけ

杉並区のマスコット

 

アクセス解析

 

ブログ内検索

 

バーコード

 

カレンダー

02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

 

カウンター

 

最新CM

 

最新TB

 

アクセス解析