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カポーティ

kapo.jpg監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・ジュニアほか
カポーティ(2005) - goo 映画

《あらすじ》 アメリカの有名な作家、トルーマン・カポーティが作品「冷血」を書き上げるまでを描いた。新聞で農場主一家が殺された事件を読んだカポーティは好奇心をかきたてられ、記事にするつもりであったが、刑事や犯人に接していくうちに…


「冷血」のストーリーだけ把握していましたが、実際には「ティファニーで朝食を」の映画でしか知りませんでした。カポーティ。アカデミー主演男優賞受賞ということは、実像にとても近いのかもしれませんね。

カポーティは著名人に囲まれ華やかに暮らしているも、その実親しい付き合いをしているのはごく少数。性格のせいな気がする。頭がよく、ウィットにもとんでる。が、皮肉屋で、利用できそうか否かで人をみているような上から目線。
そんな彼が誰よりも心の距離が近くなったのは犯人の青年だった。
プライドの高い彼はそのことを認めたくない。自分の内面を見ないようにしていても受けた傷はあまりにも大きすぎた。

とにかく複雑な人間で、傷を受けたことさえもできれば認めたくない。自分の小説完成のために演技だってしちゃうさ、と完全に悪人にもなりきれず。いったい彼の流す涙は親友のためなのか、自分の醜さから逃れられない苦しさなのか。冷血なのは一体だれ?

観ていてカポーティのキャラが好きになる人はまずいないと思うが、何十も人格がありそうな彼の中に、自身と似てる顔も発見するだろう。嫌だけど…。自分でも偽善とわかってて建前でする行動とか。悲劇に浸ってる自分にどこか酔ったり。やはりカポーティでなくても自分で認めるのはいやなところ。そこに共感があるのが腹立たしい代わりに、初の長編でここまで人間を描き出した監督はスゴイ!演じたシーモアもすごい!

富と名声を手中におさめながら、何も持たざる人のように見えてしまうカポーティ。もしかしたら一度親友を得たばかりに、いっそう孤独を知ってしまったのかもしれない。背中が寂しすぎる…。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
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性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

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