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ひき逃げ

ひき逃げ

hikinige.jpg監督:成瀬巳喜男
出演:小沢栄太郎、司葉子ほか

ひき逃げ(1966) - goo 映画

自動車メーカーの重役の妻が5歳の子をひき逃げする。夫は企業イメージのために代理の被告人をしたてる。しかし亡くなった子供の母親は事実をつきとめ、復讐を誓って重役の家に入り込むのだった…

対照的に、男に走る母と子供にすべてを託している母。
どちらの気持ちも同情できて観ていて苦しい。

そして最後の展開が無慈悲で残酷だ。
母親の、生きる死ぬだのと騒ぐのさえも超越するほどの悲しみ。
涙もでないくらい。

なんていうことだろう。
こんな悲しみを抱いて、明日からどうすりゃいいのだ…。

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シンプル・プラン

シンプル・プラン

851cfec1.jpeg監督:サム・ライミ
出演:ビル・バクストン、ビリー・ボブ・ソーントン、ブリジット・フォンダほか
シンプル・プラン(1998) - goo 映画

平凡で善良な人が、航空機事故の現場から大金を拾ったことにより、人生を狂わせていく。


ずいぶん前に小説で読んだ時も、転落していくさまがまさに「坂を転がり落ちる」ようで、登るのは大変なのに堕ちるのはこうもあっという間なのかと空恐ろしく感じた。
映画では原作者が脚本も手がけているためにほとんど損なわれることなく表現されています。

何が起きても、あるいはやっちゃっても人間て日常を続けようと装う作用があるよなあ。
一昔前は、ニュースで犯人の近所の人のインタビューなどで「普通のいい人。あんなことするなんて」
そんな答えが多かった。
実際普通に暮らすのを続けるしかできないって。

ビリーが若い。この当時でもうっすらキモイ濃ゆさ満載。
好きだけど。老けたらかなり見易くなったのだな。

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大竹しのぶ!!

新・座頭一Ⅱを観ています。
毎回ゲストが変わるのですが、先日は目の見えない少女と一の交流がある回でした。
流し見してたんだけど、そのうち「あれれ?この女の子すごく演技うまくね?まだ14,5くらいだよね?」と気になりだし、いつの間にかすっかり引き込まれて見入ってしまった。

途中から気付いた。
大竹しのぶだ!!!

この当時の若さからしても信じられないうまさ。
これが才能というものなの?
演技うまい人は何がちがうのか分析できないんだけども。
間の取り方なのかな。いや、表情もいいよね。
まさに恐ろしい子…!!

ずいぶん前ですが当時30歳くらいだった大竹しのぶが、ガラスの仮面の舞台で「北島マヤ、15歳!」と高らかに言い放って演じた。それを実際に友人が見に行ってましたが、違和感感じなかったそうな。
恐ろしい女…!!!

とりあえず忙しいときに彼女の出演作を観るのは危険だと学びました。

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女殺油地獄

女殺油地獄

abura.jpg監督:五社英雄
出演:樋口可南子、堤真一、藤谷美和子ほか
1992年作品
女殺油地獄(1992)(1992) - goo 映画

油屋の女房が惨殺死体で発見された。その事件に至る過程が明らかになっていく。油屋でなにかと面倒をみてやっていた若い男がいた…


観ながらこの話記憶あるな、確か若い男を松田優作がやっていたはず。と調べてみたらそちらは1984年のテレビ版でした。なにしろものすごく怖かったので覚えているのです。松田優作の鬼気迫る表情がうなされそうなくらいでした。鬼ってこうだろうと思いました。

こちらの映画は原作とは変更してあるそうで、よりエログロになっています。
もとは、油屋の女房はいい人なのに哀れな末期でとにかく男の凶悪さが浮き彫りでしたが、こちらの樋口可南子女房は妖しい。
男を子供のころから知っているというのに、色によろめいて魔性の女になっている。微妙にこの女房も怖いです。

堤真一演じる男も一番最初観たときから「うわあ、悪そうだなあ」と思うのですが、その理由はふんどしだ。
当時女郎が着ていた赤い襦袢でつくったふんどしです。いかにもいやらしくって悪い感じ漂ってるじゃないですか。
というかみんな怖い…。
五社英雄監督は映画には毒がなくてはと言ってらしたそうだが、まさに毒がまんべんなく。

鮮やかな血のような赤、行燈の暗い空気。映像奇麗です。
ちょっとだけオセロの松嶋さんが出てるのには驚いた。

2009年版も映画があるのですね。
これまでも映画でも、歌舞伎でも浄瑠璃でも、何度も上演されている人気演目。歌舞伎でも見てみたい。殺しの場面がきれいなのだろうな。

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マッチポイント

マッチポイント

matti.jpg監督:ウディ・アレン
出演:ジョナサン・リース・マイヤーズ、ブライアン・コックス、スカーレット・ヨハンソンほか
2005年作品
マッチポイント(2005) - goo 映画

秘かに野心に燃えるもとテニスプレーヤー。セレブの仲間入りをして、すべて順調にいくかと思われたが、義兄の婚約者に心奪われて堕ちていく。

ウディ・アレンの映画?本当に?
そんな印象。
今まで抱いてたイメージとまったくスタイルが違う。
後味がもにょうんとするのは将来がどん底だろうなって想像するからだ。

スカーレット・ヨハンソンがえろいーと他でも書いたがやはりこの映画でも。
彼女がエロくないとなりたたない。
彼女にほれ込んでオファーする監督がたくさんいるそうな。
これまでのウディ・アレンの好みと全然違うタイプじゃないですか?
そこにも驚いた。

エロいんだが、この映画での役の展開は「ああ、うん。そんな感じにされそうなイメージ」とうなずいてしまうからキャスティングがはまってる。ゴメンねスカーレット。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
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性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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