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女の歴史

写真なし
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子、宝田明、賀原夏子、仲代達也ほか
女の歴史(1963) - goo 映画

《あらすじ》 昭和初期から戦後十数年にかけて。嫁いできた信子が、妻、母、姑、それぞれの立場に立ち生きてきた様を描く。


男性陣があっさり死んでいく。観てると驚くが、この当時はよくあることだったのかもしれない。
戦争や事故など降りかかる不幸を彼女たちは乗り越え、たくましく生きていく。この映画に描かれてる女性が特別なのではなく、市井にあふれてる普通の女性たちが同様だったのではないかと想像する。初めからたくましかったわけじゃあない。その時々を精一杯にしてきたら、気づけばそうなってたふう。いろんなことを不器用ながらも受け流してきたラストの女の姿は清々しい。
自分の甘ちょろさを振り返り反省だあなあ。

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みんな誰かの愛しい人

minnna.jpg監督:アニエス・ジャウィ
出演:マルリー・ベリ、アニエス・ジャウィ、ジャン・ピエール・パクリほか
みんな誰かの愛しい人(2004) - goo 映画

《あらすじ》 ロリータの父は有名作家。ロリータは外見にも、また、父に振り向いてもらえないことからもコンプレックスを抱いている。ボーイフレンドも父の名声目当てだろうと疑心暗鬼。また、そんなロリータの教師は駆け出しの小説家と結婚している。ロリータの父が書評を書いて、教師の夫も売れ始めるのだが…。気持ちがかみ合わずすれ違う人々を描く。


カンヌ映画祭脚本賞受賞作品。
大きい事件は起きないんだけれど、ついつい見てしまう。
だいたいのアウトラインは少女漫画的で、コンプレックスで卑屈な少女が恋や周りの人のおかげで改心(?)する話。他愛ないっちゃそうなんだけど、脚本が賞とってるだけありましてイイ。かなりイイ。しゃれたセリフの応酬ってことじゃあないよ。

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潜水服は蝶の夢をみる

sennsui.jpg監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズほか
潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画

《あらすじ》 脳幹破裂により、まぶたしか動かせない状態になったジャン。療法士とのやり取りでまぶたを動かすことでのコミュニケーションで自伝を書く。


絶望的状況においても自分を冷静に見て、ときにはユーモアも忘れない主人公ジャンの姿に驚嘆。
潜水服を着てるかのごとく身動きとれないのだが、頭の中では彼は蝶のように飛びまわり、国や時間までも飛び越えて羽ばたくことができる。想像が逆に他愛もないことだったりすると、観ているほうもせつなくてやりきれない。

カメラはまぶたしか動かせないジャンの心情を見事に表現していて、こちらも追体験する感覚。
鑑賞後の気分はなんと言っていいのか…まるで一緒に人生を生きてきたようで。
意外と重すぎて腹にもたれるなんてことはない。さわやか?

妻が付き添いでいるところにジャンの愛人からの電話がきて、妻が二人の仲介に入って会話するところなんて、ぞくっとしました。こういうシーン描き出すってのはフランスだなあ!
 

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歩いても歩いても

aruitemo.jpg監督:是枝裕和
出演:阿部寛、夏川結衣、樹木希林、原田芳雄、YOUほか

《あらすじ》 長男の命日に家族連れでやってくる娘と二男。ある夏の家族の様子。ほぼ一日だけのこと。


とりたてて大きな事件は起きない。
でも次から次へと「ああ、あるある…」感のオンパレードで決して退屈しない。
それどころか胸がつまってきて目頭が。
隠れた名作。

実家は自分の家なのに、大人になって帰省すると、微妙にどうすればしっくりくるのかよくわからなくなる。
この何ともいえない感が。しばし実家から出て生活してる人であればわかる感覚満載だ。
人間は血と肉だけで作られてるわけじゃあない。本人が好む如何にかかわらず受け継がれるものがあるのが歴史ってもんなんだろうか。

成瀬巳喜男の作品を勉強して制作されたそうだ。言われてみれば、成瀬作品の、人物の目線の動きに合わせて流れるようなカメラワーク。それに近い気がします。カチャッと切れることが無くなめらかにつながってる。
そこも無理なくずっと観ていける秘密なのかもしれない。

何よりも出演されてる方みんながものすごく芸達者で!演技ではなく素だろうって気がしてきてしまう。脚本も素晴らしいのはもちろんだけど、命を吹き込んだ俳優さんたちも素晴らしい。

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秋日和

aki.jpg監督:小津安二郎
出演:原節子、司葉子、笠智衆、佐田啓二、佐分利信ほか
秋日和(1960) - goo 映画

《あらすじ》 男三人は早くに亡くなった友人の忘れ形見である、一人娘の嫁ぎ先を心配する。結婚相手にと部下の一人を紹介するとまんざらでもないようだ。しかし娘は未亡人である母と大変仲が良く、母が一人残るのは忍びないので結婚しないだろうということになり、男たちは一計を案ずるが…


BSで鑑賞。小津作品は有名なものしか観たことがない。
今まで観た他の作品も、人がいなくなって咳をしてもひとり、的わびしさだったなあ。
「晩春」の焼き直しかと思ったら、あえてそんなふうにしたものだそう。
晩春で娘役だった原節子が母親役で感慨深い。岡田茉莉子、岩下志麻なども出演。豪華陣。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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