監督:アニエス・ジャウィ
出演:マルリー・ベリ、アニエス・ジャウィ、ジャン・ピエール・パクリほか
みんな誰かの愛しい人(2004) - goo 映画
《あらすじ》 ロリータの父は有名作家。ロリータは外見にも、また、父に振り向いてもらえないことからもコンプレックスを抱いている。ボーイフレンドも父の名声目当てだろうと疑心暗鬼。また、そんなロリータの教師は駆け出しの小説家と結婚している。ロリータの父が書評を書いて、教師の夫も売れ始めるのだが…。気持ちがかみ合わずすれ違う人々を描く。
カンヌ映画祭脚本賞受賞作品。
大きい事件は起きないんだけれど、ついつい見てしまう。
だいたいのアウトラインは少女漫画的で、コンプレックスで卑屈な少女が恋や周りの人のおかげで改心(?)する話。他愛ないっちゃそうなんだけど、脚本が賞とってるだけありましてイイ。かなりイイ。しゃれたセリフの応酬ってことじゃあないよ。
ちなみに卑屈少女は少女漫画だったら主人公に据えるのは大概避けるのです。魅力的じゃないと読んでもらえないから。
ロリータも応援したくなるようなタイプではない。でも観ていると自分を鏡で見ているようで、イヤなんだけども気になって仕方ない。誰でも多かれ少なかれ持ってる部分だと思う。どうせっていいながら努力もしないし、そのくせプライドばかり高くて無駄な見栄をはっては周りの人を傷つけたりする。
彼女がそうなったのは独善的な父親のせい。彼女はわがままな父親を嫌いながらも、自分を見てほしいという複雑な気持ちでいるのだ。脚本がすごいのは、ロリータが、父親について嫌だなって思ってる部分をそのまま受け継いでしまっているところ。ちょっとしたしぐさレベルでなく行動原理の感覚とかがそっくり。これを描き出すのはかなり難しい。
自分でも親の嫌だと思うような部分や考え方を継いでることに気づいて、うわあああとなることってある。
これを想像して架空の家族を脚本におこすんだから。どんだけ人間観察鋭い人なんだろう!
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ちなみに卑屈少女は少女漫画だったら主人公に据えるのは大概避けるのです。魅力的じゃないと読んでもらえないから。
ロリータも応援したくなるようなタイプではない。でも観ていると自分を鏡で見ているようで、イヤなんだけども気になって仕方ない。誰でも多かれ少なかれ持ってる部分だと思う。どうせっていいながら努力もしないし、そのくせプライドばかり高くて無駄な見栄をはっては周りの人を傷つけたりする。
彼女がそうなったのは独善的な父親のせい。彼女はわがままな父親を嫌いながらも、自分を見てほしいという複雑な気持ちでいるのだ。脚本がすごいのは、ロリータが、父親について嫌だなって思ってる部分をそのまま受け継いでしまっているところ。ちょっとしたしぐさレベルでなく行動原理の感覚とかがそっくり。これを描き出すのはかなり難しい。
自分でも親の嫌だと思うような部分や考え方を継いでることに気づいて、うわあああとなることってある。
これを想像して架空の家族を脚本におこすんだから。どんだけ人間観察鋭い人なんだろう!
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