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ヨコハマメリー

meri-.jpg監督:中村高寛
出演:永登元次郎、五代路子、杉山義法、清水節子ほか
ヨコハマメリー(2005) - goo 映画

《解説》 戦後~近年まで横浜に顔を白塗りでドレスを着た女性がいた。有名な娼婦、通称「ハマのメリー」と言われた女性の半生を、横浜の人々の声を5年かけて集めて描いたドキュメンタリー。


ヨコハマメリーのご本人は何も語らない。あまりオシャベリな方でもなかったようです。周りの人たちがメリーさんの思い出を語っていくうちに、(確証が得られないながら)メリーさんの人生はこうだったんではないかと浮かび上がってくる。
語る人たちがメリーさんのことを話しているのに、自身の何かをさらけ出して色々思い惑う姿が浮き彫りになる。いつしか見ているこちらも色々考えさせられてしまう。

戦後の、夜に街灯も路地裏には届かない暗い情景が、雑多な匂いと湿度を伴って、やたらと頭に浮かんだ。メリーさんの白塗りは純粋に女心からのメイクだったのかもしれない。あるいは暗い中でも目につくようにとの苦心だったのかもしれない。
ご本人は語らない。語らないということが、悲しい時間を背負ってきたと言ってるようなものでは。

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エド・ウッド

edouddo.jpg監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークウェットほか
エド・ウッド(1994) - goo 映画

《あらすじ》 若く貧乏なエド・ウッドは、恋人や仲間とともに映画を作っては配給に売り込む日々。ある仕事をとるために、今まで隠してきた女装趣味を告白しても、笑われるだけで仕事に結び付かない。ところが偶然往年の大スター、ドラキュラ役で有名なベラ・ルゴシと知り合い、彼に出演依頼をすることに…


実在の映画監督、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア略してエド・ウッドの半生を描いた映画。
史上最低の映画を撮ると言われたB級映画のカルト監督。らしい。知らなかったけど。そんな彼が敬愛していたのがオーソン・ウェルズというのもずいぶん意外だ。

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つづきはこちら

天国の本屋 恋火

tengoku.jpg監督:篠原哲雄
出演:竹内結子、玉山鉄二、原田芳雄、香川照之ほか
天国の本屋 恋火(2004) - goo 映画

《あらすじ》 本来は100歳まで生きられるところを、早くに亡くなった人は天国で残りぶん生きられるという。クビになったピアニスト健太は、目が覚めると天国の本屋でバイトすることに。そこで憧れのピアニスト翔子と出会い、心残りの曲の完成に心血を注ぐ。一方地上では、翔子の姪が翔子も楽しみにしていた花火大会を復活させようと躍起になっていた。花火師は翔子と因縁のある男で…


人気小説「天国の本屋」続編「恋火」を合わせて一本の映画にまとめたもの。
いいお話です。似たテイストの話をいろんな漫画作品で読んでるような気がします。幽霊とか死後ネタは漫画に多いからなあ。

竹内結子さんはやたらと死人役が多いのはなぜなのでしょう。
香川さんと竹内さんの引かないビンタ合戦が目が離せませんでした。

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禅ZEN

zen.jpg監督:高橋伴明
出演:中村勘太郎、内田由紀、哀川翔、村上淳ほか
禅 ZEN - goo 映画

《あらすじ》 鎌倉時代。単身宋へわたり悟りを得た道元は、日本へ戻ると日本の禅宗の開祖となっていく。道元の生涯を描く。


主演の中村勘太郎がハマっていてナイスです。地味ながらも良作。
個人的には、あれだけ人が集まるのだから、実は高尚な教えもしつつ快活な空気のある人物だったんじゃないかと勝手にイメージしましたが、道元についての知識を持ってないのでどういう姿が近いのかわかりません。

禅の教えは観ていても完全に理解できたとは言えません。でも映画ラストで教えを聞いて少女が手を変えるシーン。ここに大切なことが集約されてるのではないでしょうか。見事な場面だと思います。
禅問答というくらいだから、実際に道元がやり始めたんだろうね…。知らないけど。
漫画「ファンシイダンス」で曹洞宗での禅問答が出てきます。一般客も観ることができると確か書かれていたと思う。一度見てみたい。ファンシイダンスは漫画も映画もオススメ。すごく好きです。

鑑賞しながら、問答をオカンが聞いたら「わけわかんない屁理屈言ってないでそこの醤油もってって」とか言いそうだなと想像してしまいました。道元かたなし。

それにしても内田由紀に“それは無理”とわからせるための方法があまりにもむご過ぎる…。そのタイミングでなきゃいけないのか~?!夜道で刺されてもおかしくないぞ。

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真夜中のピアニスト

mayonakajpg.jpg監督:ジャック・オディアール
出演:ロマン・デュリス、ニエル・アレストラップ、リン・ダン・ファン、オーレ・アッティカほか
真夜中のピアニスト(2005) - goo 映画

《あらすじ》 トムの稼業は不動産の裏ブローカー。父親も同業だ。暴力と欲にまみれた日々を送るなかで、亡き母の知人と再会し、かつてのピアノへの情熱をよびさまされる。先生について練習をするトムに、父は困った案件をもってくるのだが…。
アメリカ映画「マッド・フィンガーズ」のフランスリメイク。


同僚の浮気工作や仕事の蛮行に嫌気が増すほどにピアノレッスンにのめりこんでいくトム。完全に悪に染まりきれないからこそ矛盾を抱えて苦しむことになる。彼の足かせともいえるのが父親だ。父のことも愛しているので切り捨てることもできず、かといって裏稼業に満足できず。自分を追い込む加速がついていく。
針が両極にふれたまま共存する複雑な人間心理を表現する。

最後のトムの表情は観る人によって解釈が異なるだろう。そこをどう受け取るかでこの作品への感想がずいぶん幅が出ると思う。私は過去への訣別かすべてを受容したか、と感じました。

イングロリアス・バスターズでプチブレイクのメラニー・ロランもチョイ役で出演。ほかに同僚の妻役オーレ・アッティカ。どうも見覚えがあると気になってましたら、子役で出てブランクあり、「サム・サフィ」で復帰した女優さんでした。昔「サム・サフィ」好きだった。自由奔放な若い娘が陽気にお気楽に世の中渡れちゃう、て映画でした。今振り返るとバブルぽいですね。
リメイク元の「マッド・フィンガーズ」も良さそうです。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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