監督:森永健次郎
出演:芦川いずみ、吉永小百合ほか
真白き富士の嶺(1963)(1963) - goo 映画
太宰治の「葉桜と魔笛」原作。白血病で長期入院していた妹が退院した。葉山の環境の中で、はしゃぎすぎではと心配されるほど元気にしている妹をみて姉は安心していた。ある日、入院中からずっと妹に謎の男からのラブレターが届いていたことを知り、胸乱される…
みずみずしい吉永小百合がまぶしい。この段階ではまだサナギ。美しい蝶になりましたね…!
あくまで善意の人で、心配するあまりに取った行動などは、はたからみると自己満足ではないのだろうか?と思える姉の行動や、わがままにも見える妹が実は深い悩みをかかえていたりなど、刻々と変わっていく状況の中での感情の機微が細やかである。原作未読。原作からそうなのかもしれない。なぜにここまで、女の気持ちがわかるんだろう。それだけ繊細で感じ取っていたということなのか。
どれもこれも「ああ、わかる」「そうなんだよね、通じないんだよね」など共感することしきり。まるで観るこちらの隣に寄り添ってくるかのようなスタンス。
告白の内容は早いうちから予測ついてしまうのですが、まさかボートの彼がああいうことになるとは、まったく考えていなかった。
最近では聴くことのないテルミンが懐かしいです。
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