監督:ジュリー・ガブラス
出演:ニナ・ケルヴァル、ジュリー・ドパルデューほか
シネマトゥデイ
70年代のパリ。共産主義者の伯父が死んだことをきっかけに、アンナの両親もめざめてチリへ渡ってしまう。帰ってきたら、狭い家に引っ越さなきゃならないし、仲良しのお手伝いはやめさせられるし、いつもわけわかんない人がいっぱいいるし、親友とも喧嘩しちゃった。ぜんぶフィデル・カストロのせいなの?
反政府運動とかチリでの歴史とか共産主義の主張とか、小難しそうなことがいろいろ出てきますが、基本9歳の女の子目線なので完全に理解できなくてもイケル。
この主人公アンナがまた、仏頂面でかわいくてたまらないのだ。
しかしアンナは賢くて、共産思考を説明されれば質問して逆に大人を困らせたり、カトリック教育の疑問点をついたりする。完全に問いに答えられる大人がいるんだろうか?ただ大人のいうことをハイハイ聞いてるだけの子ではない。自分の頭で考えて、自分の言葉できちんと話せる女の子。魅力的です。
のほほんと暮らしてる自分にはどちらの主張もピンとこなかったんだ。ともかく、発煙筒投げつけられるよなデモに子供連れていくのはどうかと思う。
何事も子供はまっさらの状態でいるところに、差別だの、いさかいだの、刷り込むのはまわりの大人たちだってのは良くわかる。出来ることなら子供には世の中のきれいなことだけ知ってほしいもんだなあ。
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