監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ 出演:マイケル・キートン、ザック・ガリフィナーキス、エドワード・ノートンほか 公式サイト→「バードマン」 【あらすじ】ヒーロー映画で一世を風靡した俳優は、いまはぱっとせず。再起をかけて、ブロードウェイで芸術作品の上演に臨む。しかし次から次へと問題が・・ |
私も予告を観て、中年男の復活劇だろうといい話系を予想していったら、最後には衝撃の展開で完全に裏切られた。
が。
最高!!!これは凄い!!アカデミー賞受賞作ですが、それも当然。もしかしたら何年か後に映画の歴史を変えた一作に上がるんじゃないかな?
といっても、かなり好みが別れる映画です。観ていて
「予想してたよりアート寄り、スゴイ作品だけど絶対大ヒットはしないだろう」と思いました。
私は好みにハマって劇場で泣いてきましたが(よく泣く)、イメージ映像が、普通に現実が進む中にひょいっと入ってきては何事も無くまた普通のながれに戻るので、時系列などが入り組んだ映画は苦手な方だとあまり面白くないと思います。
ラストもスッキリ落ちがついてるって感じではないし(むしろそこがまた考えさせていいんです)。
でも!
まずタイトルロゴの入りからしてシビレるんですが、音楽も『死刑台のエレベーター』のマイルスデイビスみたいにむちゃくちゃかっこいいドラムが随所に効いて素晴らしい!
それにカメラワークが人間の目線での視界のようで。初めての体験。じっくり深く考えると、この作品はこの撮り方じゃなきゃあ!てのがわかってきます。
いろいろ挙げた長所が逆に人によってはそのまま短所にもなる、不思議で強烈。大筋は単純なので、オチやどんでん返し、あるいはハッピーエンドを求めて観たいならこの作品は違う。
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