出演:ソン・ヒョナ、ハ・ジョンウほか
絶対の愛(2006) - goo 映画
《あらすじ》 ジウとセヒは二年つきあっている恋人同士。セヒは自分は飽きられてきているのではないかと不安を抱いていた。彼女は突然姿を消し、ジウはしばらくセヒを探し求めるも、諦めて新たな出会いをする。しかしそこに元彼女から手紙が来て…
観ていると精神的にやられてしまう。表面の皮をのこして内蔵ぐっちゃぐっちゃにされてしまうような感触。怖いよう~~~~!!!!彼女との再会シーンなんて背筋が凍ったよう~~~~。泣きたい…。
だいぶホラーな気がしますが根本的にはラブストーリー。業が深すぎて何もかもを壊してしまうほどの愛情。
日本の北野監督と同じラインで認識されてるキム・ギドク監督。熱狂的なファンもついていて、韓流はダメでもキム・ギドクは好きって映画ファンも少なくないらしい。鬼才と表現されていることが多い。なんとなく北野監督は自分の業で自分を滅ぼしていくテイストな気がしますが、キム・ギドクのは自分の業で滅びることも許されない、無限地獄のようなイメージ。
どこかおかしいと分かっていながらも、そういう風にしか行動できない悲しい愛がね…ハマる人にはたまらないと思う。
カンヌでウケそうな気がするんだけどまだ受賞してないですね。
この作品はコアなファンから見るとすこし甘いみたいですが、私はこのくらいがええです。評価の高い「悪い男」はあまりにも辛くてきつくて苦しくて。一緒に観てた家族は耐えられなくなり途中退席。音を聞くのさえ堪えられなかったそうな。
でもどんなに後味が悪くても、一度ちらりとでも観たら決して忘れられないと思う。鬼才ってこういうことなんだろうなあ。
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