出演:小林克也、倍賞美津子、植木等、工藤夕貴、有薗芳記ほか
逆噴射家族 - goo 映画
《あらすじ》 団地暮らしを脱出し夢のマイホームへ移り住んだ小林一家。みんな風変りなところはあるものの、幸せに暮らしていた。そこへ祖父が転がり込んできて、一家の暮らしは徐々に崩壊し始める…
なんと脚本が小林よしのり氏だった。そう思うと壊れっぷりも納得。
小林克也が一国一城の主となってほくほくしていたのから転落していく様は「ベストヒットUSAが…!」と衝撃を覚えます。
今でもそうなのだから、この映画公開当時はもっとだったはず。日本がバブルへ加速していく時代に、あのTV番組は燦然と輝いていたのです(今も放送してますよ)。そのメインを務めていた小林克也の英語の堪能さは有名でした。小林克也の英会話教材・アメリ缶も発売されてたし。アメリ缶はリズムにのせてフレーズを覚えられて、ちゃんとやればかなり身になったであろうと思います。私は英語の授業でちょいと聞いただけ。
話がずれた。まあとにかく、劇中に登場する歌も、その後台風クラブ出演で話題をさらう工藤夕貴も、あの時代を知ってる者にとっては感慨深い。
石井監督の爆走感と、脚本はマッチしてる気がします。コメディ…?バイオレンス…?何が何やらわからん勢いで突っ切って、喧噪のあとの淡々とした家族のたたずまいには妙に納得させられるものがある。
あれほど台所にこだわっていたのに。台所、食卓、食事。家族を形作っていくのはまさにそれなのかもしれません。24時間働くかといってた当時は食卓にお父さんがいないことも珍しくなかったでしょう。
破壊の後の朝食風景は「この映画タダモンじゃねえな」と感じさせるのでした。
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