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リリイシュシュのすべて

ririi.jpg監督:岩井俊二
出演:市原準人、忍成修吾、伊藤歩、蒼井優ほか
リリイ・シュシュのすべて - goo 映画

《あらすじ》 カリスマアーティスト、リリイ・シュシュのファンサイトを運営している雄一。中学二年の彼はイジメられている。彼をいじめているのは昨年までは友達だった星野。雄一だけでなく、彼をとりまく級友もまた、星野からのイジメや援助交際の被害者となっていて…


個人的に、中二病テイストのものは苦手なのですが…。
中二の設定だからと心構えして鑑賞。

この映画は10年くらい前の作品ですが、中学生ってこんなにハードな環境に生きているのでしょうか。とにかく感情的にも身体的にも痛い状況が次々と。辛いです。心から。観ているのが息苦しい。

美しい叙情的な映像と音楽、ソフトフォーカス。
まぶしくて捕えがたい期間を、あえて(かも)一歩ひいて夢の中のような感覚でみせてゆくのが、リアルなようなそうでないような。
この監督さんだからこそ描き出せた空気感と思います。
観たときの鑑賞者の年齢によってもずいぶん受けとめ方が異なりそうな映画ですね。


学校は社会の縮図とはいえ、閉鎖的な世界だからこそゆがみも大きくて。多感な時期をそんな世界で過ごしてしまったらその後生き方に迷ってしまいそうだ。命の危険を感じてまで通わなきゃならんところなんだろうか。なんでそうなった?自分も学校嫌いだったけどこれほどまでに恐ろしい場所ではなかった。いっそ2,3か月ごとに全員転校義務付けたらダメか?

まったくどうしてこのくらいの年代って、どうでもいいことにつっかかったりイキがったりするんでしょ。「マラソン一位だからって調子こいてんじゃねえよ」には吹きだしました。中学の頃ってこういうことあるよなあ。すっかり記憶の奥底にしまって、むしろ忘れちゃいたいくらいだった日々をつきつけられる感触でした。私はひどい目にあってはいないが、昔に戻りたいかと聞かれたらNO!だ。
ああ。アメトーク!の中学の時イケてない芸人をみて元気を取り戻そう…。

そういえば、この作品から10年後。中学生は『告白』で描かれてますね。同様に歪んではいるけど、さらに犯行を冒す側もグループでなく単独になっていってるあたりが、より孤独度が増していってるのかな。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
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性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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