出演:チェ・ウォンギュン、イ・サムスンほか
牛の鈴音 - goo 映画
《あらすじ》 ドキュメンタリー作品。79歳のおじいさんと76歳のおばあさんは夫婦二人で農作業をして暮らしている。耕作牛もおばあさん牛。普通は15年くらいの寿命の牛がこの牛は40年も生きて働いてくれているが、さすがによぼよぼで限界も近い。子供たちはとっとと牛を売って隠居しろという。妻は牛のせいで苦労させられる、とっととうなくなればいい、と言う。若い牛も働かせるつもりで買ってきたが、妊娠してて働かせるわけにもいかず。そのくせ餌はおばあさん牛を押しのけてまで食べる。おじいさんも牛も何も言わないが…
なんだろうな。何か知らないが涙が出てくるよ。
ドキュメンタリーなのでこれといったストーリーもないのです。
ただ、自分の祖母や祖父の世代ってこんな感じで。愚痴も文句もたれたけど働かないって選択肢はないし働いてないと生きた心地もしないかのようで。苦労ばっかりしてね。この世代の苦労に比べりゃあ自分の世代の苦労なんて屁みたいなもんでやんす。
苦労はしたけど働いていることがアイデンティティみたいな感じで、だからこそ隠居しろと言われたって嬉しくない。牛も大変だけど要らないって言われるくらいならよぼよぼでも働いていたい生き物なのかもしれない。おじいさんと分かりあってる同士なんですね。
運命の日に夫婦の会話を聞いて牛が涙するとは。言葉がわかるのかなあ。なんとなく感じるのだろうか。
痩せて骨もわかる姿に胸がしめつけられるよ。
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