それが第一シリーズ本日最終回だった。
もともとは映画で好評を得ていたものを、テレビで映画と変わらないクォリティで作り上げた力作である。
今まで勝新太郎の出演作をきちんと観たことがなく、これが初めてだったのだが。
なんじゃい!
とんでもなく面白い!
こんなに面白いとは知らずに今まできたのが悔しいくらい。
いやあ~、こりゃあ確かにいろんな人がリメイクしたがるわ。
原作はせいぜい10枚前後の短編らしいが、それを映像化にあたり大部分を作り上げたのが、勝をはじめとしたスタッフである。
まず何より座頭市のキャラクターが絶品。
卑屈でスケベ親父なんだが決して陰鬱でなく。不思議とおおらかな明るさがあって、さらに強い。
魅力的な人物像になってる。
しばらく耳に「へっへっへっへ」という笑いが残る。
そして曲がキレが良くて和テイスト。
ぎゃらんと鳴るのは琵琶だよなあ。たまに三味線も使うのですが、とにかくかっこいい!
富田勲さん。シビレマス。
映像、照明、演出、セット!いやもう全部いい。
構図の取り方がまずただものじゃない。
浮世絵のようにびしっときまる瞬間がある。特に植木等しの出演した回なんぞクラクラしちゃった。かっこよすぎ。まさかあんなポーズで、歌舞伎の見栄の瞬間のような。
勝の父は歌舞伎の演奏者だったと思う。その影響なのか?
クールな演出の合間に噴き出しちゃうようなコミカルな動きを挟んだり、大人にはわかるほのかなエロさもあり。
参りました。絶賛しまくり。
毎回ゲストが豪華でして、そこも見所の一つ。個人的には男性ゲストとの絡みの方が張りつめた緊張感があって好きだ。
最終回では竹脇無我と由美かおるが出演。思わずこの次には水戸黄門に続くかと錯覚させてしまう由美マジック。誰にも促されてもいないのに「では私はちょっとお風呂を」と言い出しそう。
黄門様は代替わりしているのに入浴担当(?)の由美さんは不動という、むしろ黄門をくってしまってる女王由美。座頭市では30年以上昔だというのにほとんど変わっていない妖怪ぶり。
………すでに今この場で座頭市をくいそうになってる。おそるべし。
明日から座頭市新シリーズの放送が始まるようで、そちらも楽しみだ♪
勝新太郎ってすごいですね!
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