美輪明宏の自伝的内容を舞台にしたもの。
男女の二面性を持つ部分は古田新太が、女性的な部分は宮沢りえが、と二人が表裏一体で美輪明宏一人を演じるといったかたち。
長崎に生まれ育って、ヨイトマケの原点の母や、東京に来るいきさつ、原爆体験、などこれ以上ないくらいの波乱万丈。
生まれたときから、周りから「バケモノ」と言われ続けてくるのですが、観ているうちに、化け物の要素を言うなら、これほどに周りに暗い死の影がありながら、その闇に飲み込まれることなく生きる賛歌を歌い続けている姿にあるのかもしれないと感じました。
業なのか、与えられた使命なのか。
ものすごいハイペース、言葉遊び、次々まくしたてられて次々幾重にも層が出来上がっていく。
私は詳しくないけど、それが野田Mapの持ち味なのかな?
うまく説明できるボキャブラリーが無い・・・
脳内の普段は寝てるようなあたりをもぞもぞ呼び起されるような感覚で、刺激的な舞台でした。
作・演出:野田秀樹
出演:宮沢りえ、古田新太、瑛太、井上真央、小出恵介、青木さやか、ほか
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