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プリンス&プリンセス

プリンス&プリンセス

監督:ミッシェル・オズロー
1999年作品

フランスのアニメ映画。6編のオムニバス形式で、捜索寓話として紡がれる。

一番最初のおとぎ話であまりにもきれいすぎて涙ぐむ経験をする。
日本を舞台にしたものも粋で好きだ。

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忍者武芸帳

忍者武芸帳

監督:大島渚
1967年作品

白土三平の同名漫画をスクリーンに映した実験的映画。

アニメーションでなく、漫画そのものを映している。
だから携帯でみるコミックに近い雰囲気にはなっている。
そういう意味ではものすごい時代先取り。

不思議なのが紙芝居状態なんだけど無理を感じない。
アニメじゃないのに動きを感じる。
これは大島渚の手腕によるもの?
それとももともとの漫画が映画的に描かれているということ?

吹き出しが写りこまないようにしたためだろうと思うが、カメラは基本寄り気味。
たまに画面がぐらぐらしていた。

アトムはたしか70年代じゃなかったっけ?
でもその前にもアニメって手法はディズニーでもずいぶんあったはずだし。
あえて漫画を写したのはなぜだろう。

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女人哀愁

女人哀愁

監督:成瀬巳喜男

ほのかな恋心をいとこに寄せているも、親の進める縁談に逆らわず嫁ぐ主人公ひろ子。
その先では…


最近この監督さんがツボにはまってて何本か見ている。
女性を描き出すのがうまいんだ。

おとなしいんだけど、人付き合いも得意じゃないけど、従順なだけでなく、主張したいことだってあるのです。
そういった感じの女性を。

さらに、わざわざ声高にいうほどでもないんだけれども、なんだかもにょっとするなあ、なんだかなあ。
日常に忘れそうな、そんな微妙な澱を逃がさないでとらえる。
観ていると「ああ~~~、うん…」って感じることがけっこうあるので、男性監督で、酒も飲まずほとんど遊ばなかったという人がどうしてここまでわかってるんだろうなあって感動する。

出戻りの小姑が、主人公ひろ子に「あなたのように結婚したら幸せなものかしら」と問うと
ひろ子は柔らかな笑みをたたえて「そういう方もいらっしゃるわ」。
なんという痛恨の一撃。身もだえしました。

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誰よりも金を愛す

誰よりも金を愛す


監督:斎藤寅次郎
主演:三木のり平
1961年作品

放蕩の限りをつくした先祖の同じ轍を踏むまいと、一億ためることを目標にがんばるサラリーマンのコメディ。

「会津磐梯山は~宝の~山~よ。♪小原庄助さん♪」
この歌がこの映画の歌だったとは知らなかった。
証券会社で働くさまや、主婦たちが株にはまってひと財産もって立場が強くなっちゃうのは、チャップリンの映画みたいで楽しい。

この映画って公開当時映画館内が一斉にわっははっと揺れてたんだろうな。
想像するとあったかい気分になったりする。

スカパーで録画してたのを鑑賞。
残り数分というところで突然切れた…。
録画時間間違えてたらしい。
あの瞬間は本気で叫ぶ。「NO~~~~??!!!」

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座頭市=勝新太郎(テレビ版)

スカパーでテレビ版座頭市が放送されているのを観ていた。
それが第一シリーズ本日最終回だった。
もともとは映画で好評を得ていたものを、テレビで映画と変わらないクォリティで作り上げた力作である。
今まで勝新太郎の出演作をきちんと観たことがなく、これが初めてだったのだが。

なんじゃい!
とんでもなく面白い!

こんなに面白いとは知らずに今まできたのが悔しいくらい。
いやあ~、こりゃあ確かにいろんな人がリメイクしたがるわ。

原作はせいぜい10枚前後の短編らしいが、それを映像化にあたり大部分を作り上げたのが、勝をはじめとしたスタッフである。
まず何より座頭市のキャラクターが絶品。
卑屈でスケベ親父なんだが決して陰鬱でなく。不思議とおおらかな明るさがあって、さらに強い。
魅力的な人物像になってる。
しばらく耳に「へっへっへっへ」という笑いが残る。

そして曲がキレが良くて和テイスト。
ぎゃらんと鳴るのは琵琶だよなあ。たまに三味線も使うのですが、とにかくかっこいい!
富田勲さん。シビレマス。

映像、照明、演出、セット!いやもう全部いい。
構図の取り方がまずただものじゃない。
浮世絵のようにびしっときまる瞬間がある。特に植木等しの出演した回なんぞクラクラしちゃった。かっこよすぎ。まさかあんなポーズで、歌舞伎の見栄の瞬間のような。
勝の父は歌舞伎の演奏者だったと思う。その影響なのか?
クールな演出の合間に噴き出しちゃうようなコミカルな動きを挟んだり、大人にはわかるほのかなエロさもあり。

参りました。絶賛しまくり。

毎回ゲストが豪華でして、そこも見所の一つ。個人的には男性ゲストとの絡みの方が張りつめた緊張感があって好きだ。
最終回では竹脇無我と由美かおるが出演。思わずこの次には水戸黄門に続くかと錯覚させてしまう由美マジック。誰にも促されてもいないのに「では私はちょっとお風呂を」と言い出しそう。
黄門様は代替わりしているのに入浴担当(?)の由美さんは不動という、むしろ黄門をくってしまってる女王由美。座頭市では30年以上昔だというのにほとんど変わっていない妖怪ぶり。
………すでに今この場で座頭市をくいそうになってる。おそるべし。

明日から座頭市新シリーズの放送が始まるようで、そちらも楽しみだ♪
勝新太郎ってすごいですね!

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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