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ハンナとその姉妹

ハンナとその姉妹

hannna.jpg監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ミア・ファロー、マイケル・ケインほか
ハンナとその姉妹(1986) - goo 映画

両親が売れない俳優の子供たち、ハンナを長女とした三姉妹と、彼女たちを取り巻く男たちを描いたラブコメディ。

好きな監督の一人がウディ・アレン。
この映画はじっくり腰をすえて描いたら気色悪い話。
ハンナの夫が妻の妹と愛人関係になるし。ハンナの元夫だっていつまでもかかわってくるし。
そこを洒脱な音楽と軽妙なテンポで小気味よく調理してしまうウディ・アレンの手腕に乾杯。
これがセンスってもんで真似できない。

当時内縁関係にあったミア・ファローと元夫婦役でウディ・アレン本人も出ています。私の中ではミア・ファロー=魔性認定です。この二人のタッグで「カイロの紫のバラ」は映画好きなら基本ともいうべき作品。傑作だよね!

観始めて「デジャヴ?」と思ってたら昔これ観てた。もともと記憶力ないのに最近さらに磨きがかかっている。大丈夫かな。わたし。すでに持ってるのと同じ本買うのも日常茶飯事だよ。

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蛮幽鬼

いのうえ歌舞伎(劇団新幹線+ゲスト)の公演をみてきました。bann.jpg
蛮幽鬼。

仲間の陰謀により10年陸の孤島に幽閉されていた主人公が、反撃ののろしをあげる復讐劇。

岩窟王を彷彿とするなと思ってたら、岩窟王にヒントをえて考えられたオリジナル作品だそうです。

早乙女太一さんを初めて観たのですが、殺陣が美しい~~~~~~!!!
踊りの基礎がある人って全然違うンだね。もともと踊りも殺陣も演劇でさんざんやってらっしゃるのではありますが。とにかくなめらかに流れるようで。いやはや感動。素敵でした。

帰りには友達とブルガリア料理を初体験。
初めての食感や味がたくさん。基本ヨーグルトとチーズなのね。
さっぱりしててこれはパクパクイケてしまいます。

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真白き富士の嶺

真白き富士の嶺

huji.jpg監督:森永健次郎
出演:芦川いずみ、吉永小百合ほか
真白き富士の嶺(1963)(1963) - goo 映画

太宰治の「葉桜と魔笛」原作。白血病で長期入院していた妹が退院した。葉山の環境の中で、はしゃぎすぎではと心配されるほど元気にしている妹をみて姉は安心していた。ある日、入院中からずっと妹に謎の男からのラブレターが届いていたことを知り、胸乱される…


みずみずしい吉永小百合がまぶしい。この段階ではまだサナギ。美しい蝶になりましたね…!

あくまで善意の人で、心配するあまりに取った行動などは、はたからみると自己満足ではないのだろうか?と思える姉の行動や、わがままにも見える妹が実は深い悩みをかかえていたりなど、刻々と変わっていく状況の中での感情の機微が細やかである。原作未読。原作からそうなのかもしれない。なぜにここまで、女の気持ちがわかるんだろう。それだけ繊細で感じ取っていたということなのか。
どれもこれも「ああ、わかる」「そうなんだよね、通じないんだよね」など共感することしきり。まるで観るこちらの隣に寄り添ってくるかのようなスタンス。

告白の内容は早いうちから予測ついてしまうのですが、まさかボートの彼がああいうことになるとは、まったく考えていなかった。
最近では聴くことのないテルミンが懐かしいです。

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こわれゆく世界の中で

こわれゆく世界の中で

koware.jpg監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、レイ・ウィンストンほか
こわれゆく世界の中で(2006) - goo 映画

建築家のウィルは、スェーデン人の内縁の妻とその連れ子と暮らしている。ウィルのオフィスに泥棒が入り、犯人を追いかけて行った先で、サラエボから息子を連れて亡命してきた女性と出会う。泥棒の母と知りながら惹かれていく…


長い時間と努力を重ねて、作りあげてきたと思ってる愛も、もろくも壊れていく音が聞こえるとき。あるんですね。
本当の愛ってなんでしょう。錯覚なのか。信じられるものなのか?
答えなんてあるのでしょうか。生きてることは=迷うことなのではないかと感じる今日この頃。

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花影

花影

hanakage.jpg監督:川島雄三
出演:池内淳子、佐野周二、有島一郎、高島忠夫ほか
花影(1961) - goo 映画

銀座のバーでつとめている主人公。彼女が自殺を決めて決行するまでを振り返る。
同名小説の映画化。


うーん。つまらなくは無い。ただ主人公をどうつかんでいいものか観終わってからも考え込んでしまった。
実在の人物をモデルにしてないだろうか。
それとも深く考えずに、昔堅気のお人よしの女がつけ込まれて、何人かの男と過ごした日々を思い出し絶望したってことでいいのか。

一言でいえば、主人公はだめンズウォーカーなんです。けれど観ているとどの男のことも実は好きでも無かったような。基本的に、親友とその情夫が勧めるから、あるいは反対するからくっついたり別れてるように思える。

さらにその親友の情夫とは友達以上恋人未満で、実はお互い想いあってるようだ。しかし双方自分を低く評価してるから行動に出られない。だいたいヒロインにとって生きることも死ぬことも大差無いようだ。
自分のことは特段好きでもないが嫌いではなさそう。ちょっときれいな虫とか蝶々のような感覚だろうか。
生きることに絶望…するにももともと希望をもってるのかどうか。
引導を渡す大きな要因は、男たちよりもむしろ、価値や道筋をはっきり示してくれてた親友が病に倒れたことだったりするのでは?深読みしすぎかなあ。

あるいは原作ではまた少し人物像が異なってるのだろうか。映画監督の川島雄三は難病をかかえていて、肺を病んで若くして亡くなった。独特の人生観がただようというのが定評だ。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
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性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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