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倫敦(ロンドン)から来た男

rondon.jpg監督:タル・ベーラ
出演:ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、ボーク・エリカほか
倫敦から来た男 - goo 映画

《あらすじ》 鉄道員のマロワンはある夜殺人を目撃する。被害者が落とした鞄をマロワンが拾ってみると、中には大金が入っていた。彼はそれを警察に届けることも無く普通に過ごそうとするが、彼に付きまとう男もいて…


ミニシアター、アート系の作品。大金を拾ったことから転落していく凡庸な男を描き出す。
シャープなモノクロの画面がカッコイイ。びっくりするほど長回しのワンカットを多用する監督さんで有名だそうだ。
なにしろ、セリフらしいセリフが映画が始まってから30分は過ぎないと出てこない。機器の音声が壊れたかな?とちょっと不安になった。ストーリーはたいして入り組んでないのでわかるけれども、ストーリーよりも世界観や作家性を味わうタイプのものな気がします。

ほとんど心情の説明はなく、登場人物の関係性もすぐにはわからない不親切さ。それゆえの不安感か、常にスクリーンが緊張感満載で張りつめている。独特の目線が奇妙な距離感を生み出している。同じ村の住人で顔か名前くらいは知ってるけど直接は関わりない。でもその人のことはなんでも見えて知ってる……。そんな視点のカメラ位置で、この感覚は見てみないことにはちょっと説明しがたい。


 

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yottu.jpg監督:カール・ライナー
出演:スヒt-ブ・マーティン、レイチェル・ウォード、レニー・サントニーニほか
allcinema「スティーブ・マーティンの四つ数えろ」

《あらすじ》  とんでもない無能の私立探偵、リグビー。彼のもとに超美人の依頼人がやってきて、父親の死の謎を解明してほしいと頼まれる。彼女の父は科学者だった。だんだんと事件の全容が見えてくるのだが…


たくさんのクラシック映画の映像をはさんで、うまいこと継ぎ接ぎされている。この当時とっくに死んでるフィリップ・マーロウとスティーブ・マーティンが仲良しだってんだから、映画マニアは泣いて喜ぶ。製作者もここまでよくもまあ、真剣に悪ふざけを!

古い映像がなんの映画か、ほんのちょっとしかわかりませんでした。ハリウッド作品の古いものに詳しい方ならよりいっそう楽しめると思います。
ぐっとマニア寄りのつくりなので笑いの爆発力はちょっと抑え目。

ところでスティーブ・マーティンは、なかなかいい男だ。アホ演技がうますぎて忘れそうになるけど。
ヒロインのレイチェルが声がセクシーでたまらんです。

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ディスカバリー打ち上げ

このあと不具合が見つからなければ
日本時間6:50にNASAのスペースシャトル=ディスカバリーの最終打ち上げです!

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キッズ・オールライト

kids.jpg監督:リサ・チョロデンコ
出演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソンほか
2011.4.29よりロードショー
公式サイト→「キッズ・オールライト」

《あらすじ》 レズビアンの夫婦。彼女たちは精子バンクを利用して一人ずつ子供を産み、育てている。長女は18歳、長男は15歳。長男は遺伝子上の実の父に会いたいと言いだし、それをきっかけに家族の姿が変わっていくのだが…


日本ではなかなか見られない家族構成。アメリカでも珍しいほうなんじゃないかと。
でも変わっているのは家族構成だけで、描かれているのは家族愛という普遍的なものだった。

実の父親が絡んできたことで、夫婦仲もうまく回らなくなったり、あるいは父親に子供たちがなついていくのがおもしろくなかったり、とこじれていく。
でも彼女たちは家族に常に正面からぶつかって、わかりあおうと努力する。恥ずかしいだのめんどくさいだので済ませず、ちゃんと向き合おうとするって大事よね、と改めて教えられた気がします。

子供だとばかり思ってた二人も、いつの間にか逆に両親を心配するような大人になっていた。嬉しいような寂しいような。二人の喜ばしい成長は、両親である彼女たちの努力と愛の結晶ですね。家族ってのは血のつながりだけとか性別とかで出来上がるもんじゃあないのかもしれん~。

しかし遺伝子パパのポールは結局この家族に振り回されて、かわいそうな扱いだった。自分の好きにしてきた結果っちゃあそうなのか。なんか個人的に考えさせられる。

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ミリオンズ

milionzu.jpg監督:ダニー・ボイル
出演:アレックス・エテル、ルイス・マクギボン、ジェームズ・ネスビットほか
公式サイト→「ミリオンズ」

《あらすじ》 小学生のダミアンは、お兄ちゃんのアンソニーと、パパとの三人家族。ママは亡くなってしまった。新たな出発に引っ越した先で、ダミアンは神様の贈り物=大金を拾う。おりしもポンドがユーロにあと二週間で切り替わる。このまま置いておいたらただの紙くずになってしまう。それなら有意義に使おうとするダミアンとアンソニー。しかし彼らの周りをうろつくアヤシイ人間も現れて…


可愛いなあ。お金の価値なんてこの年のくらいだと、実感でわかんなかったような。
だもんでお金よりも人間何が大事なんだろうと逆に子供に教えられるような、心洗われる映画でした。

おかしいな。自分にもこんな時代があったはずなんだけど。百万あったらハンバーグを腹いっぱい食べると言ってた時代があった。昔ね。
遠い日の花火か…?

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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