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漫画家 藤井みつるの公式ブログ
監督:トム・フーパー
出演:コリンファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーターほか
公開中→「英国王のスピーチ」
《あらすじ》 子供のころから吃音がコンプレックスだったジョージ。彼は英国王の二男(現エリザベス女王のお父さん)。スピーチをしなくてはならない場面が多い立場なだけに、こっそり治そうとはしてきたものの、なかなか効果があがらない。妻が捜したドクターローグの一風変わった治療で少しだけ光が差し込んだと思った矢先、周囲の状況が予想外に厳しいものへと変化していき…
障害に限らず、何らかのコンプレックスをもつ人であれば共感応援必至の作品。第二次大戦を目前にしてのスピーチの必要性という時代背景はあるものの、あくまでジョージ6世と彼を取り巻く人間との交流メイン。大作でなく小じんまり。アカデミーで期待高めてしまうとけっこう地味に感じられる。
たぶん誰でもコンプレックスはできるだけ刺激されたくないし、忘れて暮らしていたいくらいなのに、この主人公ジョージはそれを全国民に披露しなきゃならない。想像しただけで国外に逃げたい気持ちになるだろうと!なぜに逃げるのがジョージじゃないのかと!
私には向いてないんだよと泣くジョージにもらい泣きしそうに。気軽に頑張れなんて言えん。
そんな彼を観客として見守って、ラストのクライマックスではもう、親バカなママ気分。とにかく必死の姿を観てるだけで胸いっぱい。
正面から自身の症状と向き合ってる姿を描くも、辛くて苦しいのよう…ってむやみやたらと訴えるわけでなく、意外にも全編軽妙なセリフだったりして笑える場面も多い。出演してる俳優さんも皆巧いし作品の作りも巧いなあ~。
監督:タル・ベーラ
出演:ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、ボーク・エリカほか
倫敦から来た男 - goo 映画
《あらすじ》 鉄道員のマロワンはある夜殺人を目撃する。被害者が落とした鞄をマロワンが拾ってみると、中には大金が入っていた。彼はそれを警察に届けることも無く普通に過ごそうとするが、彼に付きまとう男もいて…
ミニシアター、アート系の作品。大金を拾ったことから転落していく凡庸な男を描き出す。
シャープなモノクロの画面がカッコイイ。びっくりするほど長回しのワンカットを多用する監督さんで有名だそうだ。
なにしろ、セリフらしいセリフが映画が始まってから30分は過ぎないと出てこない。機器の音声が壊れたかな?とちょっと不安になった。ストーリーはたいして入り組んでないのでわかるけれども、ストーリーよりも世界観や作家性を味わうタイプのものな気がします。
ほとんど心情の説明はなく、登場人物の関係性もすぐにはわからない不親切さ。それゆえの不安感か、常にスクリーンが緊張感満載で張りつめている。独特の目線が奇妙な距離感を生み出している。同じ村の住人で顔か名前くらいは知ってるけど直接は関わりない。でもその人のことはなんでも見えて知ってる……。そんな視点のカメラ位置で、この感覚は見てみないことにはちょっと説明しがたい。
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