監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイクほか
公開中→公式サイト「ソーシャル・ネットワーク」
《あらすじ》 世界最大のSNS=フェイスブックの創始者、マーク・ザッカーバーグの物語。2003年当時19歳のハーバード大学生マーク。発端は彼女にふられたことと学内セレブへの反発から。彼はわずか3カ月でSNSを作り上げた。画期的な友達ネットワークのサイトはあっという間に広がっていく。友達のエドゥアルドと一緒に会社登録をして拡大していくつもりであったが、彼らの理想や思惑は別方向を向き始め…
ゴールデングローブ賞4冠です。
脚本がアーロン・ソーキン。
実在の人物マークは現在でもまだ26歳。YouTubeで実際の彼の映像を見ることができる。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスに続く人間だと噂されている。フェイスブックは2012までに株式上場するらしい。そうしたら世界の株式バランスが大きく動くとも巷では言われてるとか。
原作や脚本を書くにあたり取材を再三申し込んだがOKが出なかったそうで、想像での人物像となるわけだが、マークの偏屈ぶりは有名らしく、映画のキャラクターもかなり近そうだと想像。
この映画はすでにアカデミー賞候補と目されてる。納得の作品。エンターテイメント性の点からは地味ですが、脚本が素晴らしいよ!
人物像を浮かび上がらせるのは本人の言動だけでなく、周囲の人間との関係性でも読みとれるんだよね、と改めて勉強させてもらいました。アカデミーでは脚本賞だけでも手堅く取りそうだよ。深い…。
成功物語ではなく、むしろ友人たちとの人間ドラマにしあがっています。
唯一の友達だったエドゥアルド。エドゥアルドからすればマークは親友。でもマークからすれば、自分を好いてくれてるから僕も好きな友達、な感覚のように見える。二人は同じ場所にいて話をしててもかみ合っていない。観客はそこに気づくが、若い彼らは夢に浮かされていて当人たちは気付いてなかったようだ。
それでもマークが何かあった時に、一番に話したい相手はエドゥアルドなんだから、特別な友達なのは間違いないという複雑な。友人同士でも、その好きの種類の微妙さを浮かび上がらせる脚本の絶妙さ。
偏屈でコミュニケーション能力が低いけど天才のマーク。和気あいあいとしてる人々に羨望と嫉妬を抱く。そんな彼が生み出すのが、人と人をつなぐネットワークだというのも皮肉だ。
フェイスブックをどんどん向上させて広めていくと成功は後からくっついてくるものの、オタクのカリスマになってからもパーティーの和の中に彼がいない。成功するほど純粋な情熱だけでは済まなくなり孤独になっていくマーク。せっかく出会えたソウルメイトだ!と期待した相手ももちろんひと癖もふたクセもあるわけで。
映画冒頭の数秒でマークにイラつくくらい魅力のあまりない人物像で描かれてるんだが、よっぽどコミュニケーションに自信ありますって人以外は、どこかに共感する部分を見い出すと思う。ラストにものすごい孤独を感じて、こちらまで空虚感に襲われる。
天才はなかなか理解してもらえないんだろうな。同じ天才でないと。限られた数の中で気も合う相手が見つかるかどうかも分からない。孤独になっていくのは必然なのかもしれんね。
べた褒めしましたが誰もが楽しめる作品ではないです。ものすごいマシンガントークのセリフの応酬のため、字幕になれていないと文字を追ってるだけで終わる。吹き替えにしたほうがむしろいいかもしれない。
それほどマシンガントークなのに、本当は台詞の内容が映画的にものすごい重要というのではない。
脚本のアーロン・ソーキンは28歳で「ア・フュー・グッドメン」の脚本を書き上げてる人物。この人も天才なんじゃあ…?
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成功物語ではなく、むしろ友人たちとの人間ドラマにしあがっています。
唯一の友達だったエドゥアルド。エドゥアルドからすればマークは親友。でもマークからすれば、自分を好いてくれてるから僕も好きな友達、な感覚のように見える。二人は同じ場所にいて話をしててもかみ合っていない。観客はそこに気づくが、若い彼らは夢に浮かされていて当人たちは気付いてなかったようだ。
それでもマークが何かあった時に、一番に話したい相手はエドゥアルドなんだから、特別な友達なのは間違いないという複雑な。友人同士でも、その好きの種類の微妙さを浮かび上がらせる脚本の絶妙さ。
偏屈でコミュニケーション能力が低いけど天才のマーク。和気あいあいとしてる人々に羨望と嫉妬を抱く。そんな彼が生み出すのが、人と人をつなぐネットワークだというのも皮肉だ。
フェイスブックをどんどん向上させて広めていくと成功は後からくっついてくるものの、オタクのカリスマになってからもパーティーの和の中に彼がいない。成功するほど純粋な情熱だけでは済まなくなり孤独になっていくマーク。せっかく出会えたソウルメイトだ!と期待した相手ももちろんひと癖もふたクセもあるわけで。
映画冒頭の数秒でマークにイラつくくらい魅力のあまりない人物像で描かれてるんだが、よっぽどコミュニケーションに自信ありますって人以外は、どこかに共感する部分を見い出すと思う。ラストにものすごい孤独を感じて、こちらまで空虚感に襲われる。
天才はなかなか理解してもらえないんだろうな。同じ天才でないと。限られた数の中で気も合う相手が見つかるかどうかも分からない。孤独になっていくのは必然なのかもしれんね。
べた褒めしましたが誰もが楽しめる作品ではないです。ものすごいマシンガントークのセリフの応酬のため、字幕になれていないと文字を追ってるだけで終わる。吹き替えにしたほうがむしろいいかもしれない。
それほどマシンガントークなのに、本当は台詞の内容が映画的にものすごい重要というのではない。
脚本のアーロン・ソーキンは28歳で「ア・フュー・グッドメン」の脚本を書き上げてる人物。この人も天才なんじゃあ…?
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