出演:カリス・ファン・ハウテン、トム・ホフマン、セバスチャン・コッホほか
allcinema「ブラックブック」
≪あらすじ≫1944年。ドイツ政権下において、ユダヤ人のラヘルは家族を殺されて隠れていた。その後同様にナチス軍に圧政をしかれていたオランダで、彼女はレジスタンスと合流し、素性を偽ってドイツ将校の愛人となりスパイ活動を始める。しかしいつしか彼女は将校を愛し始め、自身の家族が殺された裏事情を知ることに。ブラックブックとはなんなのか。1945年の5月にドイツは降伏すると誰も知らずに・・・
ヨーロッパの人たちが見れば、顔だちを見ただけでいくらか国籍も見当つくのかもしれないが、私はあまりわからず、ドイツ将校とレジスタンスのどっちがどうかがたまに迷う。
さて。財産や家族だけでなく失った彼女が最後にたどりつくのは衝撃の真実。
次々彼女を襲う困難や試練にもへこたれない強さに感服。
数学者ピーター・フランクルの両親は収容所に送られた経験から、息子に「頭の中は誰にも奪われることはない」と教えたそうだ。
強い意志と知恵。そして倫理観。生き残るには学歴うんぬんでなくそこが大事よね。
しかし一度失われたものは帰ってくることはない。爽快と言い切れないのが空しい。
彼女たちが求めていたのは、平穏な静かな日々。ただそれだけだ。
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