監督:吉村公三郎
出演:若尾文子、中村玉緒、山下洵一郎ほか
1963年作品
越前竹人形(1963) - goo 映画
竹細工で生計をたてている喜助。亡くなった父の馴染みの遊女が訪ねてきてから、喜助は彼女が気になって仕方無い。幾度かその遊郭へ訪ねて行くと、彼女は近々見受けされるのではないかという噂。喜助は必死に金を工面する。彼女も喜助の真心にうたれて喜助のところへやってくるのだが…
初めて喜助の所に訪ねてきた若尾文子が、そのまま隣室で機でも織り始めて恩返ししていくんじゃないか。
そう思ってしまうような、妖精のようなきれいさ。
顔のフォルムがきれいな卵型で、品良くまとまってる中に小悪魔のような色気があって、なんともいえん魅力がある。日本人にぐっとくる。
田舎で竹をいじって真面目に暮らしてた喜助は、そりゃあくらっときちゃうよね。
しかし真面目すぎて朴念仁なだけに、人形でなく、人間である若尾=玉枝は疑問を感じてしまうのは当たり前。
おとぎ話のめでたしめでたし、の後を観るようで少しわびしい。
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