監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子、森雅之、中北千枝子、山形勲ほか
浮雲(1955) - goo 映画
《あらすじ》 戦争中にインドシナで出会った富岡とゆき子。富岡は妻がいたが、別れるつもりとの言葉を信じて帰国すると、富岡は別れる様子もなく、途方に暮れたゆき子は外国人の愛人になる。しかし囲われていながらも富岡に会うと流されてしまうゆき子だった…
成瀬監督の最高傑作にして日本映画の宝。といわれてるらしい。
そんな作品に言っちゃいますが、登場人物どいつもこいつも全く好きになれない。誰とも友達になれない気がする。
とにかく長ーい期間を二人はくっついたり離れたりを繰り返す。
どう見ても富岡は顔が良いだけの自分に酔ってるナルシストでだめんず。「働くのが嫌になってね」とケロンと言っちゃう見事なまでのダメさ。
そんなダメな男につかまった女、という図式になるかと思いきや。恋愛ごとだもの、どっちか片方だけが悪いってこともなく似たもん同士の二人。
私これを若いころに観ていたのなら途中でうんざりして切り上げてしまったかもしれない。ある程度年をとって、あ~、好きじゃあないけどこういう関係の人たちっているよね。て思うとなんとなくわかってくる気がする。
ウマが合うとか肌が合うとか、説明はできないけどどこか似たもので、互いに依存関係にはまってしまう感じなんだろうなあ。
うだうだずるずると紆余曲折しても最終的に離れられない二人は、見方を換えれば自分の愛に正直で純粋な人たちだ。周囲にとっては迷惑な腐れ縁の人たちを純愛にまで昇華させちゃった、すごい映画。人間を描き切った傑作だとやはり思うのであります。
高峰秀子の金属質な独特の声が、荒んでゆく女ってキャラクターにはまっていてちょいとゾクゾクしますね。
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私これを若いころに観ていたのなら途中でうんざりして切り上げてしまったかもしれない。ある程度年をとって、あ~、好きじゃあないけどこういう関係の人たちっているよね。て思うとなんとなくわかってくる気がする。
ウマが合うとか肌が合うとか、説明はできないけどどこか似たもので、互いに依存関係にはまってしまう感じなんだろうなあ。
うだうだずるずると紆余曲折しても最終的に離れられない二人は、見方を換えれば自分の愛に正直で純粋な人たちだ。周囲にとっては迷惑な腐れ縁の人たちを純愛にまで昇華させちゃった、すごい映画。人間を描き切った傑作だとやはり思うのであります。
高峰秀子の金属質な独特の声が、荒んでゆく女ってキャラクターにはまっていてちょいとゾクゾクしますね。
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