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レ・ミゼラブル

re.jpg監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイほか
公式サイト→「レ・ミゼラブル」

≪あらすじ≫19世紀フランス。パン一個の盗難で19年服役したジャン・バルジャン。神の教えに目覚め、ジャンは仮釈放中に逃亡して素性を偽り、実業家として成功する。不幸な女性ファンテーヌを助けて彼女の娘を守ると約束するジャン。しかしジャンの素性に気づいた警部ジャベールは、犯罪者を逃がさないと執拗にジャンを追うのだった。革命の嵐のなかで、ジャンたちをめぐる人々の運命が交錯する。


ビクトル・ユゴーの文学作品「レ・ミゼラブル」のミュージカルを映画として制作。
日本での訳で「ああ無情」とあるように、登場人物の9・5割がかわいそうな人々。

あらすじだけ見てもわかるように、ジャンバルジャンに特化して内容を追うと革命エピソードってそんなに重要ではないのですが、これは群像劇であり、可愛そうなジャンバルジャンを描くとともに、恵まれない境遇にある者たちも必死に生きて立ちあがり未来を目指す限り救いはある、と誇りを歌いあげる人生賛歌なのですね。と映画を見てこれまで抱いてたイメージを改めました。

というのもざっくりした内容は幼少期に「ああ無情」を読んでたので知っていました。でも今考えると子供向けにかなりの部分がカットされた内容で、人間の深みなんぞはよくわからず。とりあえずジャン・バルジャンはついてない人だなあ、いい人なのに、てなもんで。そりゃ子供向けに売春や幼児虐待の細かな描写は出せませんよね・・・。

映画はミュージカルと知ってはいたものの冒頭から歌ってまして歌9割。ミュージカル嫌いな人であればかなり苦痛かと。私は平気。
むしろラストや革命直前の歌が素晴らしいので、ミュージカル以外ではありえないんじゃないかって気分になります。
ラストの壮観さは、やはり革命エピは外せないなと思わせる、鳥肌もの。
映画見ておいてあれですが、生で聴きたいと思ってしまいました。そう、舞台の、ミュージカルでね!

ミュージカルが下敷きだからか話はいきなり何年か後に飛ぶことも多く、革命も急に盛り上がってきたね、という印象も。
だので微妙に警部の人物像の理解が難しい。法にこだわる生い立ちもあるがジャンより凶悪犯もざらにいたでしょうし。信念が揺らいで自分の半生が恥ずかしく?おぞましく?なって、ああいう行動になるのだろうとは思ったのですが執着の理由がわからない。

しかし上記の点をさっぴいても、ミュージカルスターではない映画俳優さんたちが歌い上げるのは必見で、随所では身震いするような場面もあり、とても面白かったです。

ついでにこれを読んでなかったら映画観に行ってないかも、といった漫画もここに紹介しておきます。
レ・ミゼラブルを漫画化したのは何作かあるようですが、犬木加奈子作『アロエッテの歌』を読みまして。はじめて「ああ無情」てこんなにすごい内容だったんだ!と感動した次第。素晴らしいです。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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