監督:キム・ジェヒョン
脚本:ユ・ドンユン
出演:オ・マンソク、ク・ヘソン、コ・ジュォン、チョン・グァンリョル、チョン・テウほか
→「王と私」公式サイト
《あらすじ》 韓国王朝の9代目、ソンジョン王と10代目のヨンサングン王に仕えた宦官(ネシ)のチョソンの生涯を描いた。
聖君とたたえられる9代目と、その息子で暴君とされる10代目。その影になって仕えた存在にスポットをあてた珍しいもの。
政治に直接関わるような立場でもないので、おそらくは文献にもあまり残ってない人物なのでしょう。
そこを拾い上げて、多少の設定上の変更も加えつつもこれほど長い叙事詩にするんだから、いやはや。チャングムといい、韓国ドラマの製作スタッフの力量すごいよね!
全体にどんよりした暗さが漂うものの、中宮(=正妻)がピンチになっていくあたりから次が楽しみになってきました。主要な方たちの演技に青さが残ります。しかしチョン・グァンリョルをはじめとしたベテラン陣の安定感に救われて続けて見てしまう。
理不尽なことが次々彼らを襲い、あまりの悔しさややるせなさに観ていて目頭が。
どうも観ていて9代目に魅力感じにくい。いいのは顔だけ?のちに心を入れ替えるからいいのか。
スケール小さめの時代劇ですが、より人間ドラマに重点をおいた作りで重量感がありました。
ヨンサングン王の子供時代の子役チョン・ユンソクくんが、殺人的に可愛いのですよ…!!!
身もだえしてしまいました。まさか育ってああなってしまうとはなあ。
10代目のヨンサン王は映画「王の男」にも描かれている王様で、韓国王朝の黒歴史の暴君のようです。この王様にまつわる劇など多そうだ。私は「王の男」も好きですが、男色が出てくるからなのか日本ではあまり受けなかったみたいですね。
悪役好きな私としては、ソリョン役のチョン・ヘビンさんの左右対称の作りの顔の美しさにもホレボレいたしました。黄金律の顔って本当にあるんだなあ。
チョン・ハンスの小粒ながらわきまえてる悪さも楽しかったです♪
特に時代劇は悪役が輝いてくれてるのがたまらないですね。ビバ悪役!
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