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6月歌舞伎を見てきた

6月歌舞伎 歌舞伎座公演を見てきた。
昼の部:天保遊侠録/新薄雪物語
夜の部:新薄雪物語/夕顔棚

出演:松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、尾上菊五郎、中村橋之助ほか

天保遊侠録は、橋之助親子が出演。
勝海舟の父が出世とは縁遠いしょうもない武士であったが、優秀な長男に日の目をみせてやり
たいと、慣れない接待などに奔走するも・・・といった内容。
父親の愛情を描いたもので、うだつのあがらない父ながら頑張ろうとする姿がじんわりさせます。
劇中の「禄高が人間の価値じゃねえ」と啖呵きる場面では、きっと江戸時代当時の観客から拍手喝采だったんだろうなあと、昔に思いをはせてちょっと胸熱でした。

新薄雪物語を見たことがなかったので、それを目当てに出かけたものの。大俳優がここまでそろってとなると重厚な場面も多い時代物で・・・すいません少し記憶がとんでいる。
三人笑いの場はなんとなく昔に観たことがある気がして。気のせいかもしれないけど。その幕だけの上演だったのかなあ?その時は吉右衛門が出ていたような。

ざっくり勧善懲悪な流れにはなるものの、オチが、ん??!!と大きくつっこみたいところがありまして。うん、でも、そこはこだわってはいかんか。。

長唄連中登場しての踊り、夕顔棚はとても楽しい演目でした。客席からくすくす笑い声が漏れる舞踊珍しい。

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パリよ、永遠に

監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプほか
公式サイト→「パリよ、永遠に」

【あらすじ】第二次世界大戦中、ドイツ軍占領下のパリ。敗色濃厚なドイツは本国からパリの壊滅命令をパリ駐在の将軍へ下す。将軍の元へ、中立国スウェーデンの外交官が訪れ、この二人の一晩の話し合いでパリの運命が決する・・
結果は言うまでも無く世界中が知ってるので、そこへどうたどりつくかを見るのがポイント。
とはいえ、元が戯曲なのを映画化しているせいで、ほとんどはホテルの一室での爺さん二人がしゃべってる映像が続きます。
最後にほっとできるので後味は爽やかでした。

爺さん萌えの人はぜひ。

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ブロークン・イングリッシュ

監督:ゾエ・カサヴェテス
出演:パーカー・ポージー、メルヴィル・プボー、ドレア・ド・マッテオほか
MovieWalker→「ブロークン・イングリッシュ」

【あらすじ】30歳、独身のノラ。昔はそれなりにモテもしたのに、最近ではとんと。仕事もたいして面白くないし、このままではやばいと焦って婚活を始めるが、寄ってきたのは将来の見えないフランスからの留学生・・
アメリカでも婚活サイトがあって、年齢や年収で検索かけても希望に合致する人はいません。て表示が出たのにはちょっと笑った。
もっと開放的なイメージなんだけど、この映画で見る限りは、婚活したりと、日本人OLさんと感覚がほとんど変わらないように思う。

そりゃあやっとこ恋に落ちた相手が、結婚相手としちゃあ微妙・・というか本国に帰っちゃうんでしょ?となれば、婚活に動いてた女性なら二の足踏んで当然。
そこから先は観てのおたのしみ。ちょっと都合よすぎな気もしつつ、観終わってハッピーな気分になれます。

知らなかったけど、ブロークン・イングリッシュ、て文法などがおかしい、ネイティブじゃない人が使う英語のことなんですね。最近海外でも日本の漢字がクールということでデザインに用いられてたりするけど、日本人からするとツッコミどころ満載な。ああいうテイストの英語のことだそうです。つまりフランスから来てる彼のこと、そして不器用ながらも伝え合おうとする二人のことかなと。

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韓国時代劇『剣と花』

韓国テレビドラマ 全20話
出演:オム・テウン、キム・オクビン、チェ・ミンスほか
→BSTBS「剣と花」
【あらすじ】時代は紀元前660年代。朝鮮半島は高句麗、百済などの4つに分かれていた。隣国の唐は隋を倒したばかりで周辺諸国を傘下におさめようと次々攻めている。高句麗で有名な将軍ヨン・ゲムソンと王は国政の方針で対立。二人の対立はそれぞれの息子と娘の恋にも影をおとしていくのだが・・
面白かったです。
写真中央の、オム・テウンの顔が好きで(笑)それを目当てに観ていたのですが、ドラマを観ていくと向かって左のおじさん、チェ・ミンスもちょいとかっこよく見えてきてしまう・・・!

このドラマは、悪役にあたるチェ・ミンス演じる将軍がやらかすことがあるんですけども。よくある韓国ドラマだとその理由はだいたい私利私欲で、わめいたりなんだりとワガママを通そうとしたり悪い笑みを浮かべたりしてるのが多いんですが、このドラマでは起こした事件の理由ってのも、ちゃんと信念に基づいた理由があって、後世何と言われようとも俺はこの選択をするのだ!て覚悟があるんですよ!

詳しく書くとネタバレになってしまうので控えますが、意外にも20話と短めなわりにまとまってました。少々地味な印象があるのは、たぶん私が朝鮮半島のその時代の頃の歴史にほとんど明るくないせいだろう。
王朝といってもそんなに形式ばって絶大な権力を誇る、て感じでもなさげなんですよね。日本の平安末期の王朝みたいな感覚なんだろうか?本国の方々には、きっと名前を聞いただけで「ああ、あの」とわかるくらいの有名な偉人なのでしょうね。

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美しき諍い女

監督:ジャック・リヴェット
出演:ミシェル・ピッコリ、ジェーン・バーキン、エマニュエル・ベアール
Moviewalker→「美しき諍い女」

【あらすじ】美しき諍い女と題する絵を、製作中断してから絵筆を持ってなかった有名画家。たまたま招待されてやってきた、新人画家の恋人をモデルに、絵の製作を再開させる。しかしかつて中断した絵は妻がモデルだったので絵の製作は周りの人々の感情をざわつかせていく・・
間に休憩をはさむ4時間。長かった。けど、その半分以上が絵の製作場面に充てられており、正直4時間ずっと絵の製作場面を観てても良かったなと思うくらいの充実した時間。

特に世紀末の画家に言われたファム・ファタール~運命の女~てのは、この映画でモデルとなるエマニュエル・ベアールにあたる。
彼女の存在なしにはこの映画も作れないし説得力も薄れてしまう!
雄弁なヌードってあるんですねえ・・・!

いやあ、なんというか、おっぱいはどっちを向いてなきゃいけないとか、小尻じゃなきゃいけないとか、そんなん言ってるのがあほらしいというか、小さいなあと感じる。
野性味あふれてエネルギーに満ちたヌード!

好みが別れる映画とは思いますが、職人さんや工場などの作業過程をじーっと観てて全く飽きない、むしろ楽しい!て人であれば堪能できると思います。

画家の選択はどっちへの愛なんだろ。やはり妻だろうか。人間性って剥き出しにしてないから社会でやってける。自分でもわかってないのを見せつけられたら、その後の人生はどうすればいいんでしょうね。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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