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厨房で逢いましょう

tyuubou.jpg監督:ミヒャエル・ホーフマン
出演:ヨーゼフ・オステンンドルフ、シャルロット・ロシュ、デヴィッド・シュトリーゾフほか
厨房で逢いましょう(2006) - goo 映画

《あらすじ》 ドイツのレストランで、風変りだが味は超一流と言われるシェフのグレゴア。カフェで知り合ったウェイトレスと子供をきっかけに近づいて行くのだが、彼女は結婚していてグレゴアに恋愛感情もまったくなさそう。唯一グレゴアの料理だけが彼女を引き寄せる魔法なのだ…


巨漢だしウェイトレスをじいっとみているし、グレゴアはなかなか気持ち悪い。当初は観ていてそう思うが、だんだんと報われなさそうな片想いが見えるに従い同情というか共感してしまう。
振り向いてもらえても、逆にどうしていいやらわからなくなりそうだ。切ないなあ。

ヒロインはどう見てもグレゴアの好意を勘付いてながら「友達よ!」と堂々としたもの。こーゆー狡さ。女性にはありますねえ。だからこそ微かな望みを抱いて彼ががんばっちゃうんだろう。その狡さ少しでも私に分けてくれませんかのう。

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真夜中のピアニスト

mayonakajpg.jpg監督:ジャック・オディアール
出演:ロマン・デュリス、ニエル・アレストラップ、リン・ダン・ファン、オーレ・アッティカほか
真夜中のピアニスト(2005) - goo 映画

《あらすじ》 トムの稼業は不動産の裏ブローカー。父親も同業だ。暴力と欲にまみれた日々を送るなかで、亡き母の知人と再会し、かつてのピアノへの情熱をよびさまされる。先生について練習をするトムに、父は困った案件をもってくるのだが…。
アメリカ映画「マッド・フィンガーズ」のフランスリメイク。


同僚の浮気工作や仕事の蛮行に嫌気が増すほどにピアノレッスンにのめりこんでいくトム。完全に悪に染まりきれないからこそ矛盾を抱えて苦しむことになる。彼の足かせともいえるのが父親だ。父のことも愛しているので切り捨てることもできず、かといって裏稼業に満足できず。自分を追い込む加速がついていく。
針が両極にふれたまま共存する複雑な人間心理を表現する。

最後のトムの表情は観る人によって解釈が異なるだろう。そこをどう受け取るかでこの作品への感想がずいぶん幅が出ると思う。私は過去への訣別かすべてを受容したか、と感じました。

イングロリアス・バスターズでプチブレイクのメラニー・ロランもチョイ役で出演。ほかに同僚の妻役オーレ・アッティカ。どうも見覚えがあると気になってましたら、子役で出てブランクあり、「サム・サフィ」で復帰した女優さんでした。昔「サム・サフィ」好きだった。自由奔放な若い娘が陽気にお気楽に世の中渡れちゃう、て映画でした。今振り返るとバブルぽいですね。
リメイク元の「マッド・フィンガーズ」も良さそうです。

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現金に体を張れ

gennama.jpg監督:スタンリー・キューブリック
出演:スターリング・ヘイドン、コリーン・グレイ、ヴィンス・エドワーズほか
現金に体を張れ(1955) - goo 映画

《あらすじ》 刑務所を出たばかりのジョニーは、競馬場の売上金を強奪する計画をたてる。仕事に5人の仲間を加え、綿密な計画をたてるのだが、ささいなことからほころびが生じ…


クライムサスペンス。フィルムノワールの流行ってたころか、あるいはハシリの作品でしょうか。犯罪が成功するかだけでなく、その後ああいう展開になるってのは、他にも似たものを観たことがあります。
時系列が行ったり来たりする点が当時斬新だったそうで、のちのタランティーノ監督作品「レザボアドッグス」の元ネタの一つと言われているらしい。本作品はより淡々と乾いてクール。
なにより終わり方がクール。

85分と短いですが、だからこそ余計に無駄のないシャープな作りです。

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シャーロックホームズ

ho-muzu.jpg監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロングほか
公開中→シャ^ロックホームズ公式サイト

《あらすじ》 19世紀のロンドン。連続殺人事件を追って、名探偵ホームズと、友人で助手のワトスンは走り回る。犯人のブラッドウッド卿を捕まえ、ほどなく卿の処刑が行われる。しかし数日後墓からは別人の遺体。卿が復活したのを目撃したものも現れる。ますます深まる謎に加えて盗賊の女もホームズ達に近づく…


まさかの肉体派ホームズ。どうなんだろうなあと思って観に行ったらこれが面白かったです。アリ。
久々にエンターテイメントに徹した映画を観て、単純にええなあ♪と。ピンチを次々切り抜けていくさまは推理よりもインディジョーンズのような冒険モノに近いノリ。

周りの何人かから「BL臭がする」と聞いてましたが私はそんなに感じなかった。女性も刺身のつま程度でなく登場してますし。強いてあげるなら眠りこけてる場面か。お笑い芸人の仲良しコンビと同じくらいの仲良し度合いと思うのですが。
ホームズがいじられる側のキャラ設定なのが楽しかった。

どう見ても続編がある作り。最後に「パート2へ」て出てきてもおかしくない。というか続きがないほうがむしろ不自然な終わりではありませんか。ガイ・リッチー頑張れ…。マドンナとの離婚を業界人はみな喜んだという。復帰第一作か。
私はもともとのホームズファンでもないので抵抗ありませんでした。原作のイメージ通りといわれてるテレビドラマ版もありますね。最近gyaoで無料配信してくれてます。友達が強く推すので観てみたら、クォリティ高くてすっかりはまってしまいました!オススメ。

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アンプロフェット(原題)

an.jpg監督:ジャック・オディアール
出演:タハール・ラヒム、ニエル・アレストリュプほか
日本公開未定
→フランス映画祭上映作品説明


《あらすじ》 19歳のマリクは6年の刑で刑務所へ。入所間もなくイタリア系コルシカンマフィアに目をつけられ、拘留中の男を殺せと命じられる。断れば自分の命がない。地獄のような世界で生き抜くすべを見つけ出した彼は…。2009カンヌ国際映画祭グランプリ作品。


これはスゴイ。凄すぎる。☆つけるなら☆10個だってつける。
自分の好みなんか、そんなチャチなことどうでもいいのさ。そんなん超越するスゴイ映画ってのはあるんだぜ!!
これがグランプリてことはこの上にパルムドールがあるのです。どんだけ豊作。

だのに日本では買い手がつかず一般の劇場公開が望めなさそうだ。なんで?どうなってるの?確かにメジャー路線じゃないけども、このままスルーなんてもったいなさすぎる!!!アバターのスクリーンひとつくらい貸してもらえないかな。

まさか21世紀になって新しいゴッドファーザーの誕生を観るとは夢にも思わなかった。マーロン・ブランド。あるいはアル・パチーノにあたる主演のタハール・ラヒム。マーロンに全然負けてないよっ。
タイトルのアンプロフェットの意味は予言者。なぜ予言者なのか。それがまたこの映画の魅力ポイント。
ネタバレになるから伏せておきますが。

ほとんど情報がないのですがこの俳優さんは新人さんだろうか?最初のうぶな小娘みたいな表情から徐々にふてぶてしくなる。時折のぞく子供みたいな表情が光る。逸材。どこから出てきたの?!素晴らしい!
シリーズにならないのかなあ。でも日本で公開してくれないかもしれないんだよなあ…。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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