監督:スティーブン・ダルドリー
出演:ケイト・ウインスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス
2008年作品
少年マイケルは年上の女性とひと夏の恋に落ちるが、秘密を抱えている彼女は突然消える。
再会はあまりにも過酷な状況であった。
映画館だったのでこらえようとはしたのだが、耐えきれなかった。
中盤くらいからもうはらはら泣きっぱなしでございます。
前半は、あらまあ、若者の性は走り出したら止まらんなあ。しかし調教し具合もすごいなあってところなのですが、中盤から一変。
彼女の過去が明らかになっていくところから単なる恋の思い出話とは一線を画していく。
ケイト演じるハンナはガニ股でドカドカ歩き、気圧されるほどにきびきびしていて、いちいち仕草が荒っぽい。
はっきり言って女性的に魅力あるとは思えないのでどうして少年マイケルがそこまで恋に落ちてしまうのか???疑問を抱くものの、彼女の過去が明らかになっていくにつれて、なぜそんな所作なのか、また、なぜに消えたのかがはっきり浮かび上がってくる。
それはあまりにも年下の恋の相手が背負うのには重い。
さらにもう一つ、彼女がどうしても隠したいことも悲しい。
ラストで微妙に違和感を感じたが、それは映画用に付け加えたものであるそうな。
おかげで後味が良くなっている。
原作通りだったら、それもいいんだろうけども空虚で悲しいのがドンと残ってしまっただろうな。
ついでにアンダーヘアーも付けたしだそうです。
ケイト・ウインスレットの出演作を他に『タイタニック』しか見てなかったので、アカデミー主演女優賞でケイト…ふうん。くらいにしか考えてなかったけれど、実際に見たらアカデミー伊達じゃない。
動き、目線、もう、たたずまいすべてがこの役のハンナ!いやあ、すごい。
いい女優さんだったのね。
ケイト出演作をあさってみたくなりました。
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