監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデションほか
公開中→公式サイト「ぼくのエリ 200歳の少女」
《あらすじ》 12歳の少年オスカーは、学校でいじめられてることをシングルマザーの母に言えずにいた。鬱屈した思いと、寂しさを抱えて日々を過ごすオスカーの隣家に父と娘が引っ越してくる。娘と距離が近づいていくオスカーだが、時を同じくして、小さな町で陰惨な殺人事件がおきる…
今年何本映画観たかなあ。今のとこ、すぐ思い出せる中で「アンプロフェット」か、この「ぼくのエリ」が自分の中で今年一番になりそうな予感がする。
この作品はいいですよ!
ヴァンパイア映画はアクションからなにから色々古今東西ありそうですが。この映画は一線を画している気がします。
ぴいんと音?空気?も鳴りそうな雪に覆われてる小さな町に現れた、ヴァンパイアの様子がけっこう恐ろしい。
いかにも怖さを前面に出すとかでなく、動物がもともと持ってる闇が怖いっていう感触を呼び起こされる。
淡々と、食事を手に入れる手口もリアルで生々しく、だからこそぞわあっと鳥肌がたつ。
画面から血の温度や匂いがしてきそうなおぞましさが漂ってくるのだ。ヴァンパイア怖いよ…!
そのくせジャンル分けするならホラーというよりはラブストーリーのほうが近いような気もする。
主人公オスカーとエリの関係性がとにかく繊細で哀しい。
だらだら血を流してる相手を受け入れられるかって言われたら、まあ、私は無理だな。
でもこの映画の中の二人は子供ゆえの純真さからか一途。一途さが巻き起こす残酷さもあって、目が離せなくなってしまうのだ。
また、映画の中ではあえてはっきり触れない父と娘の関係も謎である。
なによりラストがどういうことなのか深読みもいくらでもできるので、観た人それぞれの抱く感情が違うかもしれない。
ハッピーエンドと言われればそうともいえるが、その後を想像するに、胸が締め付けられるような切なさに襲われるのである。
観終わってからパンフレットを購入するか、原作を読むことをオススメ。
日本公開版では、ものすごく大事なことが出ていないそうだ。ネタバレになるのも憚られるのでヒントだけ。
繰り返されるエリの質問。そしてオスカーの父の所に来た人物の、不自然なそわそわ加減。
これでピンときたらより深く味わえて、最後の解釈もどう思えばいいのか困惑するかも。
実は父と娘でもないしね!わざと顔が映されてないが、ミスを責める口調や男がビンを持って言う言葉は力関係が如実。
ところで主人公オスカーがいっつも鼻たらしてるんだ。スウェーデンでは気にしないの?それとも寒すぎて感じてないの?私は気になって気になって。鼻紙持ってないのかしらとオロオロしてもうた。
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そのくせジャンル分けするならホラーというよりはラブストーリーのほうが近いような気もする。
主人公オスカーとエリの関係性がとにかく繊細で哀しい。
だらだら血を流してる相手を受け入れられるかって言われたら、まあ、私は無理だな。
でもこの映画の中の二人は子供ゆえの純真さからか一途。一途さが巻き起こす残酷さもあって、目が離せなくなってしまうのだ。
また、映画の中ではあえてはっきり触れない父と娘の関係も謎である。
なによりラストがどういうことなのか深読みもいくらでもできるので、観た人それぞれの抱く感情が違うかもしれない。
ハッピーエンドと言われればそうともいえるが、その後を想像するに、胸が締め付けられるような切なさに襲われるのである。
観終わってからパンフレットを購入するか、原作を読むことをオススメ。
日本公開版では、ものすごく大事なことが出ていないそうだ。ネタバレになるのも憚られるのでヒントだけ。
繰り返されるエリの質問。そしてオスカーの父の所に来た人物の、不自然なそわそわ加減。
これでピンときたらより深く味わえて、最後の解釈もどう思えばいいのか困惑するかも。
実は父と娘でもないしね!わざと顔が映されてないが、ミスを責める口調や男がビンを持って言う言葉は力関係が如実。
ところで主人公オスカーがいっつも鼻たらしてるんだ。スウェーデンでは気にしないの?それとも寒すぎて感じてないの?私は気になって気になって。鼻紙持ってないのかしらとオロオロしてもうた。
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