監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリンほか
10月9日から公開
ガンを患っている姉、ケイト。そして姉に移植する臓器提供のために産み落とされた次女アナ。すでに何度も移植をしてきたアナだが、11歳になったある日、移植拒否を申し立てて裁判を起こす…
キャメロン・ディアスが母親役と思うと感慨深い。さすがにラブコメの女王をやるにはもう年齢的に辛いかも。
シフト第一作にですから、厳選したんだろうなと想像する。
だってこれいい映画だもの。
私は基本的に病気ネタがあまり好きでない。
それでもこの映画は観て良かった。
やたらとお涙頂戴路線でなく、あくまで普通の一家族、普通の少女を描いている。
だからジョークもとばしたりナンパしたりデートもする。当たり前だよね、普通の人間なんだから。
ファーストキスの後のセリフなんてウィットに富んでて含蓄がある。
次女アナが裁判を起こすといっても姉をきらってるわけでもない。むしろ大好き。そう、どこにでもいる、普通に愛情あふれてる家族なのだ。裁判だって実は愛なのだ。
映画では病を抱えた当人だけでなく、家族の姿も描き出す。
どう生きて、どう死を受け入れるのか。大事なことをカラッと、でも染み入るように訴えてくる。いろいろなことを考えさせられます。
観終わった後自分の人生に向かう姿勢が変わりそうだ。
ところで、誕生日はある程度の年とっちゃうと無視したくなるもので。よく考えたら生まれたことも奇跡的だけれど、毎年一年を過ごせたってことが奇跡的なことでもある。いつ何があるかわかりゃあしない。薄氷を踏むようなもんなのに、一年の時間をもてたっていうのが目出度くも有り難い。だから何歳になっても誕生日は祝ってしまおう。むしろ年を重ねるごとに盛大に!ぜひ。
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