監督:ノシール・サイードフ
出演:ユーリー・ナザーロフ、ナシバ・シャリポワ、ナスリディン・ヌリディフほか
福岡国際映画祭で上映。観客賞受賞。今後国内上映あるかわからない。
BSで鑑賞。
《あらすじ》 タジキスタンの山間にある小さな村。そこにはロシアから気象観測のために学者が一人やってきて働いている。彼の仕事を手伝っている、村の若い娘は婚礼を間近に控えていた。そののどかな村にある日兵士がやってきて、国境の鉄条網をたてていく。一つの村が突然分断されてしまうが、上下に分かれた村の境を乗り越えて婚礼をあげようと、彼らは黙っていないのだった…
涙が止まらない。なんだかTVのスポットCMのセリフみたいだけど!
もう、なんで?ホントなんで?何の罪もない欲もたいしてない、善良な人たちがなんでこんな理不尽な目にあわにゃいかんのだ?悔しいやら哀しいやら腹がたつやらで泣けてしょうがない。
そうは言っても映画は陰鬱ではなく、、むしろ村人さんたちは日々の暮らしをそんなに変えないで淡々としてるのです。鉄条網をはさんで数学の授業したり。茶目っ気だって忘れない。負けてません。
ところで自分も子供の頃は、なんで勉強しなきゃならんのだ、いったい何の役にたつんだ、と思ったもんでした。しかし勉強できるってこと自体が平和の証。さらに自分の身を守るためにも、望むように進むためにも、勉強って大切だよな…と、ここに答えを見ました。
数学者で大道芸人のピーター・フランクルさん。彼のご両親はナチスの収容所体験者で、財産は奪われても頭の中は奪うことはできない、と教育を重視して彼を育てたんじゃなかったっけ。うろ覚えだけど。芸は身をたすく。学ぼう…!