監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・ディモンほか
→2010・2・5から公開 インビクタス~負けざる者たち~オフィシャルサイト
《あらすじ》 南アフリカで初めて黒人大統領になったネルソン・マンデラ。それまで南アフリカは長年植民地でアパルトヘイトの歴史を有してきた。黒人のうっ屈した感情と、白人のぬぐいきれない差別意識。マンデラはそんな国内をまとめ一つの南アフリカという国にチェンジすることを理想に、動き出す。その一番の象徴として白羽の矢をたてたのが、激弱ラグビーナショナルチームだった…
主演二人の英語が聞き取りにくいと感じたが、あえて南アフリカでの英語発音で演じているのではないだろうか?これには驚くばかりで、さすが双方ともオスカー俳優!
モーガン・フリーマンもマット・ディモンも、この役に負けじと劣らず知的な人格者と言われる。もちろん監督もしかり。なんという高潔メンバー。
イーストウッドの映画でも微妙にテイストが違う印象だが、それでも根底に流れているものは一貫している。
彼の映画はアジア人でも黒人でも、だれもが単に人間として描かれている。この作品のように人種を扱ったものは複雑かつデリケートで、下手にさわると火傷しそう。しかしイーストウッドならば安心できる。
もちろんネルソン・マンデラも黒人大統領としてだけでなく、なかなか家族の理解が得られなかったり、鼻の下をのばしてみたり。あくまで一個人として描く。その視線はあたたかい。
30年も投獄されていながら、白人を憎むことなく、理想を捨てず、それでいておおらかで茶目っ気もある、実に器が大きく魅力的な人物だ。ラグビーチームが成績を残すことも奇跡だが、なによりマンデラという人物が奇跡だ。
そんな人に会ったなら心酔してしまっても当然というもの。ラグビー主将もトリコ。
もちろんついこの間まで迫害してきた相手と手を取り合えと言われてそうそう出来るもんではない。
チームの主将もマンデラも、支援者から失望されたり、敵対してるものからは鼻で笑われたり。茨の道だ。
北風と太陽の寓話があるけど、太陽でありつづけるのも並々ならぬ覚悟と負けない意志が要求される。成し遂げる人というのは揺るがない。彼らも人間だから迷いもある。そのたびに自分を信じて自分に負けない。
栄光を手に入れても自分との戦いはずうっと続いていくのだ。
観るこちらも深い感動の涙涙であります。
究極は何よりもスポーツや映画を政治に利用しなくちゃならん状況を作り出してはいかんよね。現実に日本でも政治がらみでオリンピックに参加できずに泣いた選手もいました。昔ですが。
平和でいてくれなきゃ漫画文化なんてやっていけないです。プリーズキープ平和。
ところで、作中では悪戯が随所にあり、もし隣にスタッフでもいたら、こづいて「してやられた」と言いたいくらいである。その中でもアメリカ人が見たらぎょっとするのではと思うものがあるんだが、事実なのか、それとも一流のジョークなのか、はたまた単なる思い付きなのか?イーストウッドが思い付きでつい、なんてことしないだろうから…ジョークとしたらすごいチャレンジャー…。
[つけたし]アップ後調べたらジョークかと思ったのは実際にあったことだとわかりました。えらい洒落たマネをしたのだなあ!気になる方は是非劇場で。観て損ない映画ですぜ♪
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イーストウッドの映画でも微妙にテイストが違う印象だが、それでも根底に流れているものは一貫している。
彼の映画はアジア人でも黒人でも、だれもが単に人間として描かれている。この作品のように人種を扱ったものは複雑かつデリケートで、下手にさわると火傷しそう。しかしイーストウッドならば安心できる。
もちろんネルソン・マンデラも黒人大統領としてだけでなく、なかなか家族の理解が得られなかったり、鼻の下をのばしてみたり。あくまで一個人として描く。その視線はあたたかい。
30年も投獄されていながら、白人を憎むことなく、理想を捨てず、それでいておおらかで茶目っ気もある、実に器が大きく魅力的な人物だ。ラグビーチームが成績を残すことも奇跡だが、なによりマンデラという人物が奇跡だ。
そんな人に会ったなら心酔してしまっても当然というもの。ラグビー主将もトリコ。
もちろんついこの間まで迫害してきた相手と手を取り合えと言われてそうそう出来るもんではない。
チームの主将もマンデラも、支援者から失望されたり、敵対してるものからは鼻で笑われたり。茨の道だ。
北風と太陽の寓話があるけど、太陽でありつづけるのも並々ならぬ覚悟と負けない意志が要求される。成し遂げる人というのは揺るがない。彼らも人間だから迷いもある。そのたびに自分を信じて自分に負けない。
栄光を手に入れても自分との戦いはずうっと続いていくのだ。
観るこちらも深い感動の涙涙であります。
究極は何よりもスポーツや映画を政治に利用しなくちゃならん状況を作り出してはいかんよね。現実に日本でも政治がらみでオリンピックに参加できずに泣いた選手もいました。昔ですが。
平和でいてくれなきゃ漫画文化なんてやっていけないです。プリーズキープ平和。
ところで、作中では悪戯が随所にあり、もし隣にスタッフでもいたら、こづいて「してやられた」と言いたいくらいである。その中でもアメリカ人が見たらぎょっとするのではと思うものがあるんだが、事実なのか、それとも一流のジョークなのか、はたまた単なる思い付きなのか?イーストウッドが思い付きでつい、なんてことしないだろうから…ジョークとしたらすごいチャレンジャー…。
[つけたし]アップ後調べたらジョークかと思ったのは実際にあったことだとわかりました。えらい洒落たマネをしたのだなあ!気になる方は是非劇場で。観て損ない映画ですぜ♪
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