出演:ダヌタ・シャフラルスカ、フィラデルフィア(犬)、クシシュトフ・グロビシュほか
公開中→「木漏れ日の家で」
《あらすじ》 91歳のアニェラ。犬のフィラデルフィアと一緒に古い屋敷に住んでいる。息子家族は別に暮らしている。家の隣は成金と金に困っていそうな孤児院。両隣りをたまに覗く程度の趣味を持ち、あとは日がな本を読んだり犬をからかったりして過ごしている。アニェラは息子たちに家を譲ろうと一人でまもっているのだが…
これといって大きな事件も起きず、淡々と過ぎて行く。静かな生活の中にさざ波がたつのだが、それはある意味老婆の人生そのものの意味を疑ってしまうような、彼女にとってはとても大きな事件だ。
彼女が一人で、犬と過ごす時間の感じが…なんというか…身につまされて…。
とても個人的なことなのでココには書かないけれど…。
感傷的ではなく、わりとあるがままに、でも選択はする、という。上手く説明できんな。無理ない受け入れ態勢の様子がすごくリアルでして。
でもアニェラのキャラクターがちょっと偏屈で茶目っ気のある魅力あるものなんですよね。可愛らしい。
観客の年齢層が高かったです。子供のいる方、あるいは年齢でまたずいぶん受け取る方向性が違うと思います。
クリント・イーストウッドの映画もそうだったし、この作品も、次世代へ伝えるということが必ずしも限られたつながりではなくなってきてるって流れがあるのかもしれません。世界的に。
そうそう、忘れちゃいかんのは犬!こんなに表情豊かな犬の演技は初めて見たかも。もし主役のセリフが無かったとしても、犬の反応で内容が読みとれそうなくらいの素晴らしさ。おまけにものすごく可愛い!見事だった。
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