雪組公演「心中・恋の大和路」を観てきた。
心中ってつくくらいなので観た後どんよりするような感じかしらと心構えしてたんですが、意外にも一幕はコミカル。
それというのも主人公・忠兵衛がダメンズだけど愛嬌があって憎めないっていうキャラクター設定だから。
いやあ、いけませんね。完全にヒモになってるキャラクターですね、現代だと。
対してヒロインの花魁梅川は、おそらくは設定が18、9歳くらいか。
幼いばかりに男のダメさも見捨てられない、一途でけなげ、てキャラクターが、ちょうど娘役のあゆっちにぴったり。
忠兵衛の親友はいいやつで、個人的には未涼さんには悪役やってもらうのが好きですが、今回のこの役では終幕の一番の見せ場に、この人だからこそのピカイチな場面がやってきます。
ジェンヌさんそれぞれの持ち味にアテ書きしたかのような役のハマり具合が鳥肌もんなミュージカルでした。
原作は近松門左衛門の【冥途の飛脚】もともとは江戸時代の人形浄瑠璃。その後歌舞伎でも上演され、宝塚では30年前に初上演されたそうです。
歌舞伎でも若かりし片岡仁左衛門と坂東玉三郎が演じて、あまりの美男美女さ加減にもうー溜息しか出ませんわ!
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