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夜のとばりの物語

監督:ミッシェル・オスロ
日本語吹き替えの声の出演:坂本真綾、逢笠恵祐、西島秀俊
上映中。映画公式サイト→「夜のとばりの物語」

≪あらすじ≫ 古い映画館に老人と少年少女。彼らはイメージを膨らませて、次々おとぎ話を紡いでいく。短編6話のオムニバス。


それぞれの短編は相互の作用はまったくない。
というか、グリム童話やおとぎ話の世界を見てる感覚なので、ストーリーはいつもあるようなないような。あんまりヒネッた内容になっても、逆に美しすぎる映像への注意が薄まりそうでもったいない。

毎回この監督さんのはため息が出そうに色や図案が美しくて美しくて。これはもう環境ビデオだよ~眼福だよ~癒し効果あると思うわ。
今回もキレイでたまらんかったのですたが、私が観たのは残念ながら3Dだったので魅力が減ってしまいました。人物自体が影絵のようなのだから、3Dでわざわざ奥行きつけるメリットってそんなにあるかなあ?

それに3Dメガネのレンズのせいで、視界にグレー20%くらいがかかってしまうので、せっかくの夢のような美しい色たちが鮮やかに見られなくなってしまう。
とりあえず今回は一番最後の話が奥行きメリットを活かされていた気がします。

私は強く2Dでの鑑賞をおススメします。

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聖トリニアンズ女学院

st.trinians.jpg監督:オリヴァー・パーカー、バーナビー・トンプソン
出演:コリン・ファース、ルパート・エヴァレット、ナイジェル・グリーンほか
日本未公開DVDのみ 
gooウィキペディア→聖トリニアンズ女学院

≪あらすじ≫ 画商の娘アナベルは叔母が校長の聖トリニアンズ女学院に転校する。しかし落ちこぼれだらけのとんでもない学院でアナベルは逃げたくてたまらない。しかし学院が文部大臣に目をつけられて閉校の危機になり、一転アナベルも学院の教員も生徒も一丸となって学院を救うために・・・

原作はイギリスの聖トリニアンズシリーズの漫画。
なんと映画化第一作は1954年だそうで、今回ので6作目、さらに人気が出て続編の7作目も作られた。

一体なんでだかわからんってくらいに出演者が豪華。アカデミー俳優も出て過去の出演作のパロディも随所にちりばめる。本国イギリスではおなじみの、人気コメディなんだろうな。

見てて面白くなってくるのは70分を過ぎたあたりから。そこまでは次々と学院の不良っぷりをワルノリ満載でみせてくるので、ノリが合えば大笑いだろうし合わないと飽きる。私はハマれず。ん~コメディって。。笑いのツボは難しいよね。

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さすらいの女神たち

sasurai.jpg監督:マチュー・アマルリック
出演:マチュー・アマルリック、ミランダ・コルクラシュア、スザンヌ・ラムジーほか
映画公式サイト→「さすらいの女神たち」

≪あらすじ≫ 敏腕プロデューサーだったジョアキム。問題をおこして業界にいられなくなり、フランスでのすべてを捨ててアメリカへ。ショーダンサーグループ=ニューバーレスクを連れて、数年後にドヤ顔でフランス公演に戻ってくるのだが・・・ カンヌ映画祭最優秀監督賞受賞


クリスティーナ・アギレラの出演してたのは「バーレスク」。
それを見てないので、バーレスクっててっきり人の名前かと思ってたんですが、ショー形式の名前なのですね。ストリップだけれども脱いでいく間をよりショーの要素を強めたものだそうです。
それがなかなか人気が高いそうで。
私は今思い起こせばあれってバーレスク?てのをずいぶん昔に何かのライブで見ました。確かにテンション上がってものすごく盛り上がるんだよね。

ダンサーというわりにはみんな熟女・・三段腹。エロイと言う感じはあまりないです。劇中でもダンサーたちが「私たちは女性のための女性のショーをやってる」と堂々と言ってました。そう、あれはダンスショーなんですね。

そうは言っても漂う場末感。ナイトクラブの蝶達。彼女たちは誇りを持ってやっててもなかなか理解はされないだろうし。例えばいわゆる普通の家族が反対しないわけがない気もするし。そう思うと、ダンサーの彼女たちは過去を一切言わないし始終明るいのだけれど、なんとなく物悲しい。それはジョアキムもそうで、せっかく故郷に戻っても離れる選択をせざるをえなくなる。世捨て人の集まりのように見えてきて、でも互いをあたたかく受け入れてる、疑似家族のような感覚を抱く。

家に帰りたいともらしてても、生涯旅の空が彼女たちの家なんではないかな、と思っちゃう。縛られなさを羨ましくもあり、また寂しいとも感じ。人生はまぶしくもしょっぱいなあ。。なんて思う作品でした。

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ミス・ギャングスター

miss.jpg監督:カン・ヒョンジン
出演:ナ・ムニ、キム・スミ、キム・ヘオクほか
映画公式サイト→「ミス・ギャングスター」

≪あらすじ≫ はた迷惑ながらも仲良しな3人組オバアチャン。彼女たちは(ほめられない手段ながら)お金をためて、夢のハワイ旅行へ行こうとしていた。ところがその旅行代金を振り込もうとしたところを銀行強盗に襲われて、旅行の夢が消えてしまう。また働くか?といってもすでに彼女たちに残されてる時間は少ない。ついに一か八かの賭けに出ることに。おばあちゃん3人で銀行強盗を企てるのだが・・・!?


ひさびさにジジババジャンル。その中でもなかなかのかっとび具合です。
先日見た韓国映画「サニー」の40年後、みたいな雰囲気。

まあ~とにかく口は悪い素行も悪い酒癖も悪いおばあちゃんたちで、もしかすると近くにいたらドン引くかもしれないんですけど、飾らないストレートさで3人の友情はとても篤い!
憎めないどころか、だんだん応援したくなってくるから困ったもんだ。

さらにはそれまでの歴史ももってるもんで、悪態も妙に説得力があったり、抱えてる哀しい過去もあったりで、「五十肩だからあたしゃ拳銃持てないわよ」なんて台詞で笑いつつも、ところどころホロリともしちゃう。
コメディはけっこう笑いのツボが合うかが難しくて、大笑いまではなかなかいかないんだけれど。
それでもウマすぎるカーチェイスにはツッコミ笑いしてしまうし私はけっこう好きです。

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スリーピング・ビューティー

sleepingbeauty.jpg監督:ジュリア・リー
出演:エミリー・ブラウニング、レイチェル・ブレイク、ユアン・レスリーほか
映画公式サイト→「スリーピング・ビューティー」

≪あらすじ≫ 苦学生のルーシーは、手当たり次第に色々なバイトをしている。ある日見つけた求人は、下着姿で給仕をするといったもの。金額がいいのでのめりこんでいくルーシーだが、さらには睡眠薬を飲んで寝るだけとの謎のバイトも始めるように・・・


川端康成の「眠れる美女」を下敷きに大胆解釈した作品、だそうです。
これはもう、子供がみちゃあいけない世界がてんこ盛り。
んまあ~いかがわしい。そして妖しいこと!背徳頽廃の世界です。

主人公ルーシーは体だってけっこう平然と売ってるも、心までは売り飛ばしてはいない・・ようで、そこがまたなんだかもう、可愛くて若いというのに高級娼婦化してる気がしてなんともやりきれない気分にもなってきます。

寝てる間の様子は美しい死体を見てるみたいで、死姦・・・て言葉が頭になんども湧き上がってくるんですが、なるほど、そういうことだったんだなあ。

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プロフィール

HN:
藤井みつる
HP:
性別:
非公開
職業:
漫画家
趣味:
映画鑑賞と寝ることと城
自己紹介:
好きな映画
……《邦画》 太陽を盗んだ男、鬼畜、穴、切腹、キッズ・リターン、しとやかな獣、蝉しぐれ、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲、築城せよ!、MIND GAME、ジャズ大名
……《洋画》 新しき世界、ニューシネマパラダイス、リトル・ダンサー、バベットの晩餐会、暗くなるまで待って、オールド・ボーイ、グラン・トリノ、バーバー、キリクと魔女、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、ペーパー・ムーン、アパートの鍵貸します、トイ・ストーリー、ブラス!、デリカテッセン、ベルヴィル・ランデブー、カイロの紫のバラ、ヘドヴィグ・アンド・アグリーインチ、死刑台のエレベーター、オーケストラ!、アンプロフェット、ゴッド・ファーザー、ユージュアルサスペクツ、ドリームガールズ、ブルース・ブラザース、バグダッド・カフェ、シザーハンズ、善き人のためのソナタ、レザホアドッグス、クール・ランニング、ぼくのエリ200歳の少女、ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~、アーティスト

 

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