監督:森一生
出演:市川雷蔵。勝新太郎、真城千都世、三田登喜子ほか
薄桜記(1959) - goo 映画
《あらすじ》 江戸時代後期。数奇なめぐり合わせで絡んだ運命の、男二人と女一人の半生を描く。 安兵衛の仇打ちに偶然たちあった丹下は、その相手が剣術の同門の者であると知り、立ち去る。同門を見捨てたかどで破門されてしまう丹下。しかし見捨てられた一派は逆恨みし、丹下の留守をねらって家に忍び込む。一方安兵衛は義理のために自分の恋心を封印、のちに赤穂浪士の一人となるのだった…
悲しい運命に翻弄されていく三人のさま。忠臣蔵外伝的ななかで異色なのかも?そういや四谷怪談も忠臣蔵の外伝の一つだっけか。
市川雷蔵は薄幸な役が似合う。声がいいので唄う場面もキマッテいます。さすが梨園出身。
当時の二大スターの二人が共演している豪華作品。勝新太郎も梨園関係の出身ではありますが、彼のほうは売れるまで時間がかかり、苦労の末勝ち取ってきたスターの座。
贅沢なのは役者だけでなく、セットから何から、日本の映画の黄金期を彩った大映の粋を集めた映画でした。さすがに60Mとはいかんが、長い松の廊下を作ったんですね…スタジオの中に!
てっきり市川雷蔵の丹下はこのまま丹下左膳になるのかと思ってしまっていた。でも原作者は丹下典膳は実在の人物と言ってるそうです。片腕片足の凄惨な殺陣。殺陣師さんも腕の見せどころだったんではないでしょうか。