出演:イマノル・マリアス、リュイス・オマール、ロジェ・プリンセプほか
ペーパーバード 幸せは翼にのって - goo 映画
≪あらすじ≫ 1930年代にはスペインは内戦に揺れ、その後世界大戦に突入するまでは軍事独裁政権下にあった。旅の劇団一座にいたホルヘは内戦で家族を失い、本人も反体制派ではないかと疑われながら、一座の運営に努めていた。ある日ホルヘはコンビのゲイのエンリケと、少年ミゲルを拾う。軍からにらまれながらあくまで芸を売り物にある意味マイペースでいたものを、情勢はほっといてくれなかった・・・
駅での鞄からこぼれおちる場面と最後のとこでは、号泣必至。
特に最後の場面には、言葉少ない彼の気持ちがすべて詰まっている。
大それた野望も賞だって全然望んでなんかいなくて、単に、大好きな人たちと、一緒に過ごして好きな仕事をして、たまにからかいあって笑えてればそれで満足だったのだ。
ささやかな望みさえ奪われてしまう争いの哀しさをまざまざ感じる。
♪なんでもないようなことが~♪ですなあ。
さらにミゲルが仕事を貫いたのは、どんな思いを抱えていようが、あくまで舞台の上で抗議だって芸として言った芸人のプライドを見せたホルヘの姿が心に残っていたからと思いたい。
また、相棒とか性別とか血縁とかでなくても、心から大切な人にはこういう顔をするんだなあ、とじーんと胸にも響きました。
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